Accuphase E-800 新フラグシッププリメイン!E-650と比較しての違いは?

アキュフェーズ・プリメインアンプの新たな最上位モデル・E-800

アキュフェーズは、同社のプリメインアンプの新たな最上位モデル・E-800を11月下旬に発売します。価格は98万円(税別)。

創立50周年記念モデルの第一弾で、C-3850、A-250などセパレートアンプ上位モデルの技術を投入し、プリメインアンプの最高峰を目指して開発された意欲作です。パワー部は純A級動作。

また、本機の登場により、これまでアキュフェーズの最上位プリメインアンプだったE-650(73万円・2017年発売)は、トップの座から降りることになります。

E-650と比較しての違いを見つつのE-800の内容

基本的にはE-650でも搭載され、同社のプリアンプでも旗艦モデル C-3850のみが搭載する『Balanced AAVA』方式ボリューム・コントロールを搭載しているのが特徴。SN比をはじめ、電気的特性に極めて優れるとともに、音量位置による音質変化やガリ、ギャングエラーの極めて少ない高品位なボリューム調節を実現します。

パワーアンプ部にはインスツルメンテーションアンプを採用し、バランス伝送を実現。プリアンプ部とパワーアンプ部がバランス構成となるのもE-650同様。

出力素子はパワーMOS-FET3パラレル・プッシュプルの純A級動作という基本構成は同様ですが、パワーを大幅に向上。E-650のチャンネルあたり120W/2Ω、60W/4Ω、30W/8Ωの定格出力から、50W/8Ω、100W/4Ω、200W/2Ω、300W/1Ωの定格出力、90W/8Ω、165W/4Ω、272W/2Ω、360W/1Ωの最大出力を実現。定格出力までは純A級の品位と大パワーという両立しがたい条件を満たしてくれます。なお、出力素子はフェアチャイルド製です。

大出力を支える電源部には新開発の大容量トロイダル・トランスと60,000μFの平滑用アルミ電解コンデンサー2個を搭載。E-650ではコンデンサーの容量が50,000μFでした。

同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる「MCS+回路」、出力信号を電流の形で帰還する「カレント・フィードバック増幅回路」などもこれまでのアキュフェーズのアンプ同様に搭載。

最近のアキュフェーズのアンプでこだわっているダンピングファクターの向上もポイント。ダンピングファクター800を達成していたE-650からさらにアップし、1000を実現しています。

プロテクション回路には接点のないMOS-FETスイッチを採用することで経年劣化や音質劣化を回避する手法はE-650同様に搭載。なお、スピーカーに過電流が流れた際、直ちに出力を遮断し、照明を点滅させて警告する保護回路は新搭載。

メーターはバーグラフのドット数がE-650の26ドットから30ドットへ増え、情報量が増大。さらに、滑らかに表示されるように改良しています。また、文字盤の文字も大きくなっているうえ、デジタル入力の単位をkHz/MHzに切り換えて表示できるようになっていて、ハイレゾ音源のDSD時代に対応しています。

E-800の機能と発展性

トーンコントロールやヘッドホン端子、プリ・パワー分離使用といった、アキュフェーズのプリメインではおなじみの機能性ももちろん搭載しています。

入力端子はライン入力×5(TUNER/CD/LINE1~3)、バランス入力×3(BAL CD/BAL1~2)、レコーダー×1、オプションボード増設スロット×2を搭載。オプションボードはUSB/光/同軸端子を備えたデジタル入力ボード「DAC-50」(80,000円/税抜、以下同)と、アナログ入力ボード「AD-50」(60,000円)、ライン入力ボード「LINE-10」(8,000円)が別売。

外径寸法は465W×239H×502Dmm、質量は36kg。E-650の外形寸法:465W×191H×428D mm、質量:25.3kgに比べて、かなり大きく、重くなっています。これは取り回しの大変さはもとより、高さのあるデザインは好みが分かれそうです。

消費電力は180W(無入力時)/390W(電気用品安全法)/280W(8Ω定格出力時)で、大出力の純A級だけに数値が大きいのは仕方がない面もあります。

E-800はE-650の上位にふさわしい、弩級プリメインと言えましょう

E-650の上位にふさわしい、弩級プリメインと言えましょう。価格も海外ハイエンドなどを考えると特に高い印象でもありません。せっかくのアンプに合うスピーカーやDACを探す方が大変な気がします。

これまでにない外見のモデルなだけに、従来モデルのモデルチェンジごとに買い替えても家族に知られずに済んでいるユーザーが多いというアキュフェーズの神話?は通用しません。E-650からの買い替えは苦労するかもしれません。

また、普通の家族ならアンプに100万円というのはなかなか理解されないでしょう。この外観も理解されにくさを助長しそうです。

アキュフェーズの高級アンプという面でいうと、オプションスロットに使えるボードが、これまでのプリメインアンプや中級プリと同じというのに不満のある向きもあるようです。せっかく?スペースがあるのであれば、上級プリで使われるような2スロット分場所を取る高品位なフォノボードが使えると面白かったということです。

ただ、利便性や汎用性重視のプリメインですから、オプションスロットの装備はこの形態でよかったと思います。

創立50周年記念モデルの第2弾以降にも期待しましょう(プリメインアンプ+Accuphase)。

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