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DENON PMA-150HとDRA-100と比較しての違いは?

プリメインアンプ

DENON PMA-150H ネットワークレシーバー

DENON PMA-150Hは2019年9月に12万円(税別)で発売された「ネットワークレシーバー」。つまり、ネットワークオーディオプレーヤー機能を搭載したチューナー内蔵プリメインアンプ、ということです。

デノンの単品コンポとしては珍しく?コンパクトで小型の筐体が特徴。非常に豊富な機能とハイパワーアンプをコンパクトに実現するため、D級アンプを採用しています。

従来モデルDRA-100と比較しての違いを交えながらPMA-150Hをご紹介

従来モデルDRA-100(2015年・11万円)の後継機。PMA-150Hの内容・特徴をDRA-100と比較しての違いも交えながらご紹介。

DDFA継続採用もBTL化

増幅回路はDRA-100同様にD級。デノンのD級アンプはQualcommのデジタルアンプ「DDFA」を採用していますが、DRA-100もPMA-150Hもその基本では同じ。

とはいえ、DRA-100以降に発売され、本機に似たサイズ感を持つUSB入力対応プリメインアンプ「PMA-60」でも採用されている「DDFA」の最新バージョンを搭載。1チップ化され、集積度と性能が高まっています。こうしたICチップ系の部品はより小さく、集積度が高まるほど性能も音質も良くなる傾向ですので、当然好ましい変化です。

定格出力は35W×2ch(8Ω)、70W×2ch(4Ω)と変化なし。 ただし、PMA-150Hでは、チャンネル当たり2つのパワーアンプで駆動するBTL構成を新たに採用。スピーカーに対する駆動力が高まり、実際に使用する際の力感に違いが出る変化です。また、DRA-100と比べて-85%のノイズ低減を実現したと謳っています。D級アンプのなかには何か音にまとわりつくようなノイズ感を感じる場合もあると言われますが、そうした感覚を受けにくい改善でしょう。

電源、出力バッファー、音質チューニングも手入れ

電源部には、新たに低ノイズ、低損失、高効率などの特徴を持つ、ソフトスイッチング方式の回路を採用。ノイズを低減するとともに、最大出力電流を約86%アップ。スイッチング電源は小型化に必要な技術ではありますが、ノイズ源になりやすく音への悪影響も懸念されます。このあたりの改善も行っているということになります。

また、出力バッファー回路には、新たにトランスリニアバイアス回路を用いて、疑似A級動作とし、歪を大幅に低減。これにより、透明感の高いサウンドを実現したとしています。

さらに、単品コンポとしては比較的リーズナブルな価格帯の製品ながら、音質チューニングを新しいサウンドマネージャーとなった山内慎一氏が担当。山内氏は現行の最高級機から定番の中級機など幅広く音質チューニングを手掛けており、いずれも高い評価を受けています。従来モデルではとくにサウンドマネージャーによるチューニングなどは謳われていなかったようです。

山内慎一氏のサウンドは、それ以前のデノンの特徴と言われる、低音が厚く、高音がややロールオフしたようなピラミッドサウンドとは異なり、よりフラットに近づけて見通しのよいサウンドになっていると言われています。より万人型で万能型の音と言ってもよいかもしれません。ただ、従来のやや個性的な音を好む人もいるようですが。

なお、ヘッドホン専用アンプもDRA-100同様に搭載。3段階のゲイン切り替え機能により、600Ωまでのハイインピーダンスなヘッドホンでも最適な音量が得られるようにしています。なお、ヘッドホン出力のD/A変換には「PCM5122」を採用。

新たに「HEOS」とUSB-DAC機能追加

機能面ではWi-Fi対応のネットワークオーディオプレーヤー機能という基本は同様ですが、PMA-150Hでは新たにデノン(とマランツ)のネットワークオーディオプレーヤー機能向けの新システム「HEOS」に対応。スマホやタブレットの「HEOS」アプリによるネットワーク操作にも対応。

「HEOS」搭載により、Amazon Music (HDにも対応)、AWA、Spotifyといったストリーミングサービスの再生に対応できるようになりました。とくにDRA-100ではアップデートしようともAmazon Music HDなどに対応できませんから、この違いは大きいでしょう。

LAN内のNASや、USBメモリーに保存したハイレゾファイルの再生も可能。USB接続でのHDD内のファイル再生にも対応。

加えて、新たにUSB-DAC機能も搭載。DRA-100では非対応だったのを残念がる声が多かった機能に対応し、PCオーディオ機器としての汎用性が一気に高まっています。

DSD 11.2 MHz、PCM 384kHz/32bitまでサポート。最大5.6MHzのDSD、192kHz/24bitまでの対応だったDRA-100より大幅に強化されています。

PCM系入力をハイレゾ化するおなじみのアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」も搭載。

インターネットラジオにも対応。AirPlay 2とBluetooth(SBC)もサポート。FM/AMチューナーも搭載。このあたりは従来同様。

AmazonのAlexaも新たにサポート

AmazonのAlexaも新たにサポート。Alexa対応デバイスに話しかける事で、PMA-150Hから音楽を再生できるなど利便性が高まっています。

入出力・サイズ・寸法

入力端子は、アナログアンバランス×2、同軸デジタル×1、光デジタル×2、USB-B×1、LAN端子。出力端子は、サブウーファープリアウト×1、ヘッドホン×1。外形寸法は、280×337×104mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.6kg。消費電力は65W。

DRA-100にはあったアナログ出力は省略されています。

DRA-100とはサイズは全く同一。重量は4.8kgでしたので、PMA-150Hのほうが重くはなっています。これは音が良くなるための改良による重量増があるものと思われます。

十分に高機能で、PCオーディオの中心に据えられるDACアンプ

PMA-150Hは2021年現在でも十分に高機能で、PCオーディオの中心に据えられるDACアンプと言えましょう。ネットワークとUSBの両方で使えるのも便利です。従来モデルのDRA-100とはわずか1万円の定価アップで相当な違いがあると思われます(プリメインアンプ+DENON)。

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