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KEF MAT “音のブラックホール”革新的な吸音技術!

スピーカー

「KEF」が革新的なスピーカー技術「Metamaterial Absorption Technology(MAT)」を発表!

イギリスのスピーカーメーカー「KEF」はオーディオ用スピーカーにおける革新的な新技術「Metamaterial Absorption Technology(MAT)」を香港のAcoustic Metamaterial Groupと共同で開発したと発表しました。

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ドライバーユニットの背後に生じるノイズを99%吸収!

MATは、スピーカーユニットの後方に放射される、再生上は不要なノイズを、なんと99%も吸収するという吸音材。

従来のスピーカーにおいて、リスナーの側に放射される音波はもちろん必要ですが、スピーカーの後方にも放射される音波は本来不要なものであり、理想的には無くしてしまいたいものなのです。

スピーカーの大部分を占める「箱」自体、このユニット後方への不要な信号(ノイズ)を抑制するためにある必要悪とさえ言えるものです。

従来もこのユニット後方へのノイズ対策はどこのメーカーのスピーカーでも施されてきました。キャビネットの内部に蓄積する内部定在波の悪影響を減らすために、フォームやファイバーなどの吸収材が追加されることが良く用いられています。

これまでの同様技術としてはB&Wのノーチラスチューブ技術があります

これまでの技術で有名かつ独創的なものとしては、B&Wのノーチラスチューブ技術があります。ユニット後方の音を消し去るために計算されてデザインされたチューブをユニット後方にくっつけるものです。ただ、この手法でスピーカーが音を鳴らせる全音域で後方の音を消そうとすると、大規模なチューブを必要とします。この理想を形にしたものが、B&Wの「Nautilus」ですが、巨大な巻貝のような外見とサイズ、重量、そしてペア800万円という価格により、広く一般ユーザーに手が届く存在ではありません。

B&Wはコストやサイズの面から、ツィーターにノーチラス技術を採用したスピーカーを現在まで多数展開しており、スピーカーメーカーのトップクラスの存在になったことは知られています。限定的で現実的なレベルに落とし込んだ程度でも、B&Wを一躍世界のトップスピーカーメーカーに押し上げたのですから、やはり、スピーカーの後方の余計な音の処理がいかに重要かがわかります。

なんでも、今回のMATは、従来の伝統的なアプローチでは、60%しか吸収することができなかったところ、99%吸収できるという画期的な性能を謳っています。ここでの60%というのはノーチラスではないでしょうが、ノーチラス以外にも後方のノイズを大幅に低減できる技術ができたことは喜ばしいでしょう。

場所もコストも取らない!?

従来のノーチラスでは、幅広い音域では仕掛けが大がかりになることやそれによるコストの上昇がネックでした。

それが、どうやらMATでは改善というか払拭されているらしいのも特筆点です。

なにしろ、MATは物理的に小さなスペースで済む技術だというのです。なんでも、金属製の円形のプレートになにやら迷路のような、おまじないの道具のような模様が彫り込まれているのがMATの実体なのだとか。

複雑な迷路のような構造ですが、この、それぞれ入り組んだ構造によって特定の周波数帯を効率的に吸収するのだそうです。それらを結合すると、まるで音のブラックホールのような役割を果たし、ノイズを99%吸収するという仕組みなのだとか。

チューブで背圧をコントロールするような方法よりも筐体を小型化できると謳っていて、B&Wへのライバル心も明らかです。

驚くのは、MATに使う材質。てっきり、効果的なためには何か製造コストが高い金属でも必要なのかと思ったら、MAT技術の本質は、この構造そのものにあるのであって、たとえばプラスチックのような既存の(安価な)物質でも実装できるらしいのです。

ここまでの話を見ているだけで、とても期待してしまいます。

安くて小さいスピーカーに搭載されることを期待!

あのB&Wの「Nautilus」のような効果を、もしかして、普通のサイズで、普通の価格のスピーカーで実現できてしまうのかもしれないのです。なにより、これまでのスピーカーとは大きく異なる元信号に忠実なサウンドを容易に聴けるというのは、オーディオ愛好家にとっては、大変なことです。

実際、KEF自身も、「ボックスセットであろうがポッドキャストであろうが、リスナーが息をのむ様な原音再生を、我々は叶えることが出来るのです。」としていて、高級なピュアオーディオスピーカーだけでなく、ライトユーザー向けのゼネラルオーディオでも実装して高音質化できるようなイメージで語っています。

KEFはMAT採用スピーカーを近日発表としています。高級機も含まれるでしょうが、いったいどのくらいリーズナブルなクラスのモデルにも第1弾から積んでくれるのか、大いに興味があります。

すべてのオーディオ愛好家だけでなく、すべての音楽ファンにも注目して欲しい技術が登場したようです。

ネット上でも話題!?

なお、どうしても、オーディオ関連の技術や、一部の商品は、その価格や内容に関して、インターネット上では面白おかしく茶化される面もあります。

MATの場合は、価格はそれほど問題ではないのですが、オーディオ関連の一般的な大がかりなイメージ(マイ電柱的な)とは逆の、ちょっと拍子抜けするくらいのシンプルで軽薄短小なイメージと、加えて、まるでおまじないのような模様も相まって、かの5chでも取り上げられています。ただ、そのなかでも真面目に期待したり分析する人も少なからずいるので、この技術に対して、真剣に期待している人は相当いると思いますし、この技術が知られるにしたがって増えていくと思います。

まずは、第1弾製品の様子を見ることですね!

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