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McIntosh MC1502 真空管パワーアンプ MC2152後継機!比較しての違いは?

アンプ

McIntosh(マッキントッシュ)の真空管ステレオパワーアンプ「MC1502」

エレクトリは、同社が取り扱うアメリカ・McIntosh(マッキントッシュ)の真空管ステレオパワーアンプ「MC1502」を発売しました。価格は150万円(税別)。

「MC2152」の後継機。両機の違いは?

2019年に発売されたブランド70周年の限定真空管パワーアンプ「MC2152」(税別200万円)の後継機。

デザインがかなり異なり、価格も50万円も違うことから相当に違う内容で別モデルとなっている印象ですが、実は、基本的に違いは外見のみで、アンプとしての内容は同等という、ちょっと驚くような新モデルとなっています。

「MC1502」の内容

出力真空管として「KT88」を各チャンネル4本ずつ、計8本搭載。バランスアンプとインプットアンプ用に「12AX7A」真空管、ボルテージアンプとドライバーアンプ用に「12AT7」真空管を各4本ずつ搭載する構成。

定格出力は150W+150Wで、出力インピーダンスは2Ω/4Ω/8Ω。特許技術「Unity Coupled Circuit出力トランス技術」により、出力インピーダンスに関わらず出力は一定。マッキントッシュのアンプは半導体であっても出力一定にこだわっていますから、ここも当然そうなっています。

再生周波数帯域は20Hz – 20kHzで、ダイナミック・ヘッドルームは1.2dB。S/Nは112dBで混変調歪率は0.5%、入力感度は3.4V(バランス)/1.7V(アンバランス)。以上の物理スペックも両機で全く同一です。

また、Sentry Monitorテクノロジーにより出力電流をモニターし、安全限界を超えるとアンプが動作停止する安全回路もおなじみの装備。

入力端子はバランス/アンバランスを1系統ずつ。バランス入力に対応するのは最新アンプらしい装備。

以上のように出力や回路内容、入出力、機能などは両機同等。

デザインや外装の違い

異なるのはデザインというか、外観全体となります。

「MC2152」はブランド70周年モデルというアニバーサリーな特別モデルで、デザインについては往年のマッキントッシュというよりも、新たなデザインという方向。

真空管を露出させ、マッキントッシュのアンプでは重要なトランス類はケースに入れて真空管の後ろに配置といった、いかにもマッキントッシュ的な基本構造は伝統的ですが、つや消し仕上げのカーボンファイバー・サイドパネルとビードブラスト・ブラックアルマイト・アルミニウムシャーシを纏っており、往年の名機とは異なる趣となっています。

バックライト付きのレーザーカットされたMcIntosh のロゴが全面パネルに配置されており、これも往年とは異なる雰囲気ですが、高品位で上品さを漂わせており、工業製品として魅力的な仕上がりに見えます。

正直、単品のアンプとしては高級感のあるスタイリッシュなデザインで、文句のない印象ですが、一目でマッキントッシュとわかるようならしさを備えているかと言えば、疑問はあるかもしれません。

対して、今回の「MC1502」は筐体は鏡面仕上げのステンレススチール製で、2つの出力トランスが電源トランスを挟み込む形で配置。各トランスは配線図の表示されたガラストップ押し出し材のアルミケースに収納され、また12ゲージのステンレス・ワイヤー・ゲージにはブラック・パウダー・コーティングが施され、真空管を保護するというデザイン。

文章で書くとわかりにくいですが、見れば一目でマッキントッシュとわかるデザイン。往年のMC75などの系統の外観になっており、こちらのほうがしっくりくるマッキントッシュ愛好家もいることでしょう。

外観は筐体の素材自体から異なっており、サイズ、重量は「MC1502」の外径寸法は464W×260H×533Dmmで、重量は53.5kg。

「MC2152」は外形寸法:W440×H260×D635mm、重量:56.7kgと、結構違います。

音は多少なりとも異なるかもしれません

アンプとしての中身が全く同じだとしても、筐体(シャーシや外装)が異なれば、音は多少なりとも異なるというのがオーディオですので、両機は音は全く同一ということではないかもしれません。

とはいえ、さすがに50万円分の音の違いはないでしょう。「MC2152」はどうしても70周年記念限定モデルということで、単なるアンプというだけでなく、長く記念になるモノとしての価値も加えて製造された面もあるでしょうから、高くても構わないとも思います。

一方、おそらくほとんど同一の音を出せる通常販売品を、大幅に価格を下げて販売するマッキントッシュの合理的な姿勢もまた、記念云々の価値よりも音のみを追求するユーザーにとっては歓迎できることでしょう(真空管パワーアンプ+McIntosh)。

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