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オンキヨーホームAV事業、シャープなどに売却で合意 売却額は33億円

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オンキヨーホームAV事業、シャープなどに売却で合意 売却額は33億円

経営再建中のオンキヨーホームエンターテイメントが、主力の家庭向けAV(音響・映像)事業をシャープと米音響機器メーカーのヴォックス社に33億円で売却することで合意したことが26日に判明しました。

ついにこの日が来てしましました。オーディオ愛好家にとっては、来るべき日が来たわけですが、オンキヨーのことなど普段は頭の中にないような一般層にとってもこのニュースはYahooのトップニュースで取り上げられたため、非常に多くの人の目に触れることとなりました。

オンキヨーがこんなに経営不振になっていたことを知らない人も多かったようですが、これも時代の趨勢と達観している人も少なくないようでした。

やはり、残念なのは、かつてはオンキヨー製品を使ったことがあるという人はかなりいるようですが、みなさん現在は使っていないという人も多いこと。かつてはミニコンポで有名だったし、実際にオンキヨーのミニコンポを所有していたという人もかなりいました。

みなさん、今オンキヨーが何を出しているのかも知らない人も多いようです(DAPやイヤホン、ヘッドホンにも手を出していることなどかつてのオンキヨーを知る人には驚きでしょう)。

オンキヨー製品は壊れにくく、何十年も前の製品を今も使っているという声も多く見られました。こういう正直な商売がいけなかったという意見を言う人もいますが、一方で、何十年も前の製品のユーザーも多く、それでいて経営が安定しているアキュフェーズやラックスマンがあるわけですから、壊れにくいことは問題の本質ではないのでしょう。

オーディオ専業だから良くなかった、ソニーのように多角化も探るべきだった、という意見もありますが、国内の中小オーディオ専業メーカーはまだ生き残っているだけにこれもなんとも言えない気がします。

やはり、販売している価格帯と主力製品のジャンルがいけなかったのでしょうか。いまや家電的なホームオーディオは廃れたというよりも、Bluetoothスピーカーやサウンドバーに移行しているのであって、その一方で伝統的なミニコンポが廃れたという面は大きいでしょう。

また、単品コンポについても、オンキヨーがもっとも得意としていたエントリークラスのユーザー全体が減るとともに、市場シェアを経営統合でコストを合理化できたD&Mに多く占められるようになったのも痛いでしょう。AVアンプについても同様です。

かつては高級単品コンポにおいても、セパレートアンプのP-3000R(S)&M-5000R(S)は極めて高い実力を持ったハイコスパ機と賞賛されていました。しかし、ブランドイメージが弱いのか、アキュフェーズやラックスマンよりも人気がなかったようです。

活路を見出すべく、PCの外付けサウンドカード、PC向けアクティブスピーカー、DAP、イヤホン、ヘッドホン、スマホ、果てはアニメコラボ商品などにも手を広げてきました。いずれの製品も音質評価もコスパ評価も高いものばかりでしたが、今回の結果になってしまいました。

オンキヨーのノウハウを技術力を持ってすれば、高品位なBluetoothスピーカーやサウンドバーは製品化できたと思うのですが、それがうまくいったからとて、今回の結果は変わらなかったかもしれません。

海外での展開も含めて、一時は世界的な企業であり、国内での知名度も高かったオンキヨーとパイオニアのAV事業が、わずか数十億円で売り買いされるのも衝撃的です。

しかも、買う側のシャープが今や台湾企業というのも20年前に予想が付いた人がいるでしょうか?

シャープの1bitアンプがいずれ無くなりそうという予想を20年くらい前に立てていた人を裏切って、しぶとく生き残っているいるように(別ブランドに移行していますが)、オンキヨーにもしぶとく生き残って欲しいものです。

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