Panasonic HX900/HX850シリーズとGX855/GX850シリーズを比較しての違いは?

4Kテレビ

パナソニックの4K液晶テレビ・HX900/HX850シリーズとGX855/850シリーズ

パナソニックの4K液晶テレビ・VIERA 2020年モデルのハイクラス機・HX900/HX850シリーズは昨年2019年モデルに相当するGX855/850シリーズと比較して何が違うのかを解説します。

HX900/HX850シリーズとGX855/850シリーズに大きく分けて考えられる理由

型番が4つもあってややこしいのですが、HX900/HX850シリーズとGX855/850シリーズはそれぞれ、テレビの内容・性能としては同じグループです。ですから2つずつをまとめています。

ではHX900とHX850は何が違うのかというと、単に販売しているサイズの違いです。

HX900シリーズは55、65、75V型の大きめの3サイズで、HX850シリーズは43、49V型と小さめのサイズをラインナップ。両シリーズの違いはサイズだけで、内容や性能は同じです。

一方、GX855とGX850シリーズはもう少しややこしくて、GX855は43、49、55、65V型をラインナップ。また、GX850シリーズは43、49V型と小さめのサイズをラインナップ。

おや、GX855とGX850シリーズは43と49が被っている。というのもGX850シリーズは今回比較する4シリーズのなかで唯一4Kチューナーが1基。そのほかは2基というのが違いとなっています。

要はGX855とGX850シリーズはテレビとしての画質や機能はチューナー数以外同じ、ということで、同じグレードのシリーズとしてまとめることができます。

以上を踏まえて、HX900/HX850シリーズはGX855/850シリーズの後継機として同じグレードのテレビとして発売されることを認識すれば、VIERA 2020年モデルのハイクラス機は2019年モデルとはどう違うのかがわかりやすいと思います。

HX900/HX850シリーズとGX855/GX850シリーズの違い①画質面

HX900/HX850シリーズとGX855/850シリーズの画質面での違いは、HX900/HX850シリーズのみ、新たに4K衛星放送に採用されているHLG方式の画質を大幅に向上させる新たな画質処理アルゴリズムの採用です。

HLGの映像信号に含まれる明るさ情報をシーンごとにリアルタイムに解析し、コントラストを最大限引き出せるように高画質化処理します。

これは2018年ごろにHLG信号を含む4K放送をHLG HDR対応の4Kテレビで見ると暗く見える場合が多い、という問題への明確な対処と言える内容です。

GX855/850シリーズではこのように明確に謳ってはいないので、4K放送における適度な明るさと、HDRならではのコントラスト表現においてはHX900/HX850シリーズはGX855/850シリーズよりも優れていると思われます。ここまで明示しているのですから、間違いなく優れているでしょう。

さらに、従来から「Wエリア制御」と同社が呼ぶシステムでバックライトの部分駆動を行っていますが、バックライトを制御するアルゴリズムを改善。対応する全HDR(HDR10/HDR10+/HLG/ドルビービジョン)映像において、明るい部分はより明るく、暗い部分もより階調性豊かに表現できるようにハイコントラスト化できたとしています。

また、部屋の明るさにあわせてHDR映像を自動調整する「明るさ連動HDR」が新たにドルビービジョンにも対応。対応する全HDR(ほかHDR10/HDR10+/HLG)映像で使えるようになりました。

実のところ、明確な画質面での違いはこれくらいです。4K映像のHDRにおける高画質処理が向上しているのがポイントとなっています。

もうひとつあるとすれば、メーカーが明示しているものではなく、未確認の情報となりますが、もしかしてパネルは若干違う可能性があります。

GX855/850シリーズでは高輝度IPS液晶パネルと、明示していたものが、HX900/HX850シリーズでは、ただIPSとなっています。これ以上の詳細はわかりませんが、もしかしてHX900/HX850シリーズのほうが少しだけ輝度が低いなどの違いがある可能性があります。あくまで未確認ですので、この情報に関しての責任は持てないことはご了承ください。

HX900/HX850シリーズとGX855/GX850シリーズの違い②機能面

GUI「かんたんホーム」のサムネイル表示が改善し、見やすくなっています。各アイコンでサムネイル表示されるようになり、アプリを起動しなくてもおすすめ番組などを知ることができるようになるなどしています。

また、DLNAクライアント機能のひとつで、従来から搭載している「お部屋ジャンプリンク」が進化。

同社の全録4K DIGA「DMR-4X1000/4X600」や「DMR-4W400」などの“4Kお部屋ジャンプリンク対応サーバー”機器を組み合わせることで、機器内の4K録画番組を4K解像度のまま受信・再生できるようになりました。

HX900/HX850シリーズとGX855/GX850シリーズの違い③サイズとデザイン面

サイズ展開という面ではHX900のみ新たに大画面の75V型が加わっています。テレビの大画面化の進行とその普及が感じ取れるラインナップの拡充です。本来は東京オリンピックを見据えての大画面拡充だったろうとは思いますが。

HX900の55と65型のみ、フレームデザインを刷新。従来はパネルにフレームが一部かぶさり、段差ができていた部分をカット。スッキリとした見た目に変えています。

以上がHX900/HX850シリーズとGX855/GX850シリーズの内容面での違いです。

そのほかの機能・内容は同等

そのほか、4K液晶テレビとしての機能・内容は同等です。

パナソニックの4K液晶テレビとしてはハイクラスと言えるモデルで(2020年には最上位のHX950が新たに発売させるのでハイエンドではなくなりますが)、パナソニックが多用するIPSパネルを採用。

エッジ型バックライトながらバックライトを分割駆動させてコントロールするバックライトエリア制御と、信号処理によるコントラスト処理で明暗の表現力を高めるエリアコントラスト制御の「Wエリア制御」による高度な部分駆動を搭載。HDRはHDR10/HDR10+/HLG/ドルビービジョンに対応と万全。

映像エンジンには、あらゆる映像を4K高精細化する「4Kファインリマスターエンジン」を搭載。倍速駆動は高速にバックライト制御を行う「クリアモーション」機能も合わせて4倍相当と残像低減も強力。人工知能を使った高画質化技術「AI HDRリマスター」によりSDRも高精度にHDR化。

「広色域化技術」については、パナソニック得意の「ヘキサクロマドライブ」に対応。パナソニックのテレビではハイグレードクラスからの搭載となる看板技術と言えます。

機能面ではソニーやシャープのようにAndroid OSは搭載していないので、多機能性やアプリ追加の自由性は少ないのですが、ネット閲覧や各種ネット配信動画(VOD)への対応は万全なので、特に不足は感じないでしょう。

上記のように対応機器から4K録画番組を4K解像度のまま受信・再生できる高度なDLNA機能はパナソニックだけの大きな特徴です。また、「外からどこでもスマホで視聴」やHDDに録画した番組を外出先でもインターネット経由で観ることができるといったインターネット配信機能の充実もパナソニックの特徴です。

どちらを選ぶ

このようにHX900/HX850シリーズとGX855/GX850シリーズは機能面ではほとんど同じで、価格は型落ちとなるGX855/GX850シリーズが安いということになります。

選択のポイントは、HX900/HX850シリーズで全般的に底上げされたHDRでのコントラストを中心にした画質向上でしょう。4Kコンテンツは多くがHDR信号が付きものなので、4K素材を多く見るという方にとっては重要な違いでしょう。一方、普段は地デジやネット動画、ディスク素材もBDまでのレベルを多く見るという方はそれほど重要な違いではないでしょう。

機能面では対応機器から4K録画番組を4K解像度のまま受信・再生できる機能を重視するかが選択の分かれ目でしょう。一般的にそれほど需要があるとは思えませんが、重視する方にとっては画質よりも大事な機能になり得ます。録画と視聴環境と習慣に左右されるポイントです(4Kテレビ+Panasonic)。

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