レクスト「レゾナンス・チップ・ピエール(通称:ピチップ)」とは何ぞや?

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「レゾナンス・チップ・ピエール(通称:ピチップ)」

レクストは、イヤホン/ヘッドホン専用制振アイテム「レゾナンス・チップ」の、ピエール中野プロデュースの特別バージョンとも言うべき「レゾナンス・チップ・ピエール(通称:ピチップ)」を発表。予約受付は3月中旬を予定、発売開始は4月中旬を予定。価格は2個入りで2,000円(税別)。

1998年に発売された制振アクセサリー「レゾナンス・チップ」の最新作を、日本のロックバンド・凛として時雨のドラマーである、ピエール中野が音決めを含めて全面プロデュース。「イヤホン/ヘッドホンの音質向上に特化した、ポータブル・オーディオ専用仕様の “レゾナンス・チップ・ピエール” が誕生」したとアピールされています。

使い方と注意点、期待される効果など

使い方としては、ピチップ裏面の粘着部の剥離紙を剥がし、イヤホンやヘッドホンなどの音質向上したい任意の製品に貼るというもの。「イヤホン/ヘッドホン本体に発生する音楽に不要な微振動を、ピチップが逃がすように制振することで、より音楽が活き活きと鳴り出す音質向上効果」が得られるとしています。

なお、ピチップの貼り付けは自己責任で行うよう注意喚起されていて、ピチップ貼り付けで生じた故障や破損、傷、塗装の剥がれなどの問題は、すべてイヤホン/ヘッドホン本体のメーカー保証対象外になることに留意してください。

機器が発する振動を抑える、制御することで音質向上を図ろうとするオーディオアクセサリーは、ピュア・オーディオ用を中心にかなり前からあり、シールタイプも含めて、オーディオマニアにとっては、当たり前の存在です。ただ、こうした製品全体の効果や意義の議論、個々の製品に対する評価などはいろいろあります。

こうした製品の存在を知らなかったポータブルオーディオ愛好家にとっては驚きかもしれませんが。

怪しいオカルトグッズみたい?

今回は、有名ミュージシャンによる監修に加え、ピエール中野氏が、人気の完全ワイヤレスイヤホンメーカー・AVIOTとこれまでにコラボしていて、すでにポータブルオーディオ界では広く知られていること、「ピチップ」が幅広いユーザーに親和性の高いイヤホンやヘッドホン用アイテムであることなどが相まって、幅広く注目されています。

もともとこうした製品に懐疑的な人たちがいるため、オカルトなどと否定的な見解をされることが少なくありません。そのため、一気に、こうした製品の存在が幅広く知られるだけでなく、オカルト的な怪しい製品というイメージが広がる懸念もあります。

オーディオ業界ではもともと、否定派のことは知りつつも、肯定的にとらえて買ってくれる客がいるので、製品として成り立っている面があり、趣味の製品なのだから、自由というのが本当のところでしょう。

効果については、いわゆる気のせいによるプラシーボ効果によるもの、ではなく、実際に振動しているイヤホンやヘッドホンの筐体部分に、制振効果のあるシールを貼るのですから、何らかの効果はある、というのが、オカルト抜きでのオーディオ業界に共通する一般的な見解です。

それで「音が良くなる」と言えるのか、謳えるのかというのが問題です

つまりは、オーディオ機器はスピーカーやCDドライブ、レコードのような明らかな振動部分を持つ機器であれ、そうでなくても、機器の内外に振動源はあり、その振動によって、多かれ少なかれ再生音に影響は出ています。

ただ、そのすべてを抑えれば音が良くなるということでもなく、うまくコントロールするのが大事だとされています。だいいち、スピーカーは振動板自体振動することによって、音を出していますし、エンクロージャーの響きを利用して全体の音作りをすることも少なくありません。

一方で、スピーカーは振動板以外の音は元信号に含まれていないから、できるだけ余計な振動は起こさないで高音質を狙うという設計思想のメーカーもあります。

要は、考え方の違いであり、絶対的な答えがないのが現状です

ただ、全体的に、価格がリーズナブルなオーディオ機器では、予算の関係上、明らかに音質を劣化させている振動があるとわかっていても、コスト面からあまり対策を採れないということはいくらでもあります。

また、振動の仕方をコントロールすることで、自分好みの音質に近づけるという手法を取るユーザーもいます。

要は、オーディオアクセサリーにおける制振アイテムは、機器や好みに応じて、使い分ける調味料のようなもので、音は変わりますが、一律に良い方向に変わるとは言えないものです。

非常におおざっぱにいうと、安価な機器では良い方向に変わることが多く、一定以上の機器では音は変わるものの、傾向が変わる方向が強いと言えるでしょう。

もろもろわかったうえで使いましょう!

また、シール型の場合、貼る場所や枚数によっても音は変わるため、ユーザー自身による試行錯誤と、好みの音に対する意識や感覚を持つことが大事でしょう。一般論として、使いすぎると、必要な振動も抑えてしまうことにより、「音が死ぬ」などと言われます。

自分のイヤホンやヘッドホンに「ピチップ」を使おうという人は、くれぐれも、こうした制振アイテムの一般論を踏まえた上での使用をお願いします。一律に音が良くなるということが保証されているわけではありません。

おそらくは、それほど高くないイヤホンやヘッドホンでは効果はあると思います。方向性としては、音の情報量が増す、楽器の質感が高まりリアリティーが増す、といったことでしょうか。逆に、響きが抑制させることで、余韻が減ったように聴こえる場合もあるかもしれません。

一応、ピエール中野氏が自身でプロデュースした完全ワイヤレスイヤホンを発売した、AVIOTの製品であれば、このプロデュース品・TE-BD21f-pnkを含めて、実際にピチップのチューニングに使用しているので、音質が向上するということで良さそうです(REQST)。

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