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Sonus faber Minima Amator II 中古市場の名機・初代Minima Amatorと比較しての違いは?

スピーカー

Sonus faber Minima Amator II

伝説的な名スピーカーである、ソナス・ファベールの「Minima Amator」の後継機となる、「Minima Amator II」の国内発売が決定しました。3月4日より発売。オープン価格で、税抜ペア520,000円前後での実売が予想されます。

海外では2019年に4000ユーロで発売されていたモデルが国内導入される形。

「Minima Amator」は年季の入ったオーディオ愛好家にはおなじみでしょう。1992年にペア37万円ほどで発売されました。

2ウェイ・ブックシェルフ型のフォルムを無垢ウォルナット材を使用した美麗なキャビネットに仕上げたインテリア性の高さ、そして、なにより、ブランド創設者のフランコ・セルブリンによる卓越したサウンド設計が相まって、小型スピーカーを代表するモデルの一つになりました。

名機「Minima Amator」の実に28年ぶりの後継機

実に28年ぶりの後継機とは驚きますが、その伏線はありました。同じくソナス・ファベールの名を世界に轟かせた名機「ELECTA AMATOR」の最新版と言えるブランド35周年モデル「ELECTA AMATOR III(130万円)」もすでに発売されているからです。

実際、「Minima Amator II」と「ELECTA AMATOR III」はともに、「HERITAGE COLLECTION」と称した同じシリーズに属しています。どうやら、往年の名機を現代的に作り直して世に問うという意図のようです。

さて、残念ながら、ブランド創設者のフランコ・セルブリンはすでに亡くなっています(生きていたとしてもすでにブランドから離れ、自分の名前のブランドを興していましたが)。

ソナス・ファベールはフランコ・セルブリンによる新設計には頼れない状況で、過去の資産を活かしつつ、それだけに寄り掛からない製品作りが求められています。

こうした個人の卓越した能力や才能に頼るメーカーは、そのカリスマを失ったあとは没落することも多いのですが、意外にもソナス・ファベールはそうなっていません。フランコ・セルブリンが設計していない新製品もおしなべて高い評価を受け続けています。

その要因として、現在のソナス・ファベールの音質、設計を含めた責任者が、フランコ・セルブリンの娘婿であることが大きいようです。どうやら、フランコ・セルブリンがいなくても、そのフィロソフィーはうまく継承されているようです。

「Minima Amator II」と初代「Minima Amator」を比較してのおもな違い

さて、「Minima Amator II」は初代からそれなりの変化を加えられています。サイズ感などは同様のようですが、デザインはいくぶん変わっていますし、ユニットも最新技術を投入し、かなり変わっています。ウーファーは18cm径から15cm(6インチ)とサイズ自体変わっています。

28mmのトゥイーターは、初代で表現されていた三脚のアロー・ポイント・デザインを踏襲しながら、同社の近年の上位モデルに採用される独自技術「Damped Apex Dome(DAD)」を搭載。

150mmのミッド・ウーファーは、自然乾燥させた高品質セルロース・パルプ素材をブレンドしたカスタムメイドのダイヤフラムを搭載。力強く濁りのない低域再生と、広帯域にわたる高解像度を実現したとしています。

再生周波数帯域は50Hz – 35kHzで、能率は87dB/W/m、定格インピーダンスは4Ω。クロスオーバー周波数は2,500Hz。外形寸法は200W×325H×310Dmm(本体部、突起部含む)で、質量は7.1kg/本。

初代の周波数帯域は43Hz-30kHz、使用ユニットは低域用18cmコーン型 高域用2.8cmドーム型、出力音圧レベル88dB、インピーダンス4Ω、外形寸法はW200×H340×D300mm 8kg/1台

キャビネットには厳選した無垢イタリアン・ウォルナット材を使用し、職人の手で一つひとつ成形するという手法は継承。キャビネットの鳴りを最大限利用して美麗なサウンドを作るというソナス・ファベールのやり方はそのままでしょう。ここは変えるべきところではないはずです。スピーカー端子はいずれもバイワイヤリング対応。

例によって専用スタンドを用意。「Stand Olympica NOVA」「Carrara Stand」を3月4日に発売。価格それぞれStand Olympica NOVAは税抜100,000円前後、Carrara Standは税抜180,000円前後です。

なお、初代にも専用スタンド・Column(110,000円)が用意されていました。

ソナス・ファベールのスピーカーはスタンド込みで音作りがなされている前提になっているので、スタンド同時購入は基本でしょう。

これからのソナス・ファベールへの期待

ソナス・ファベールはオーディオ愛好家からも、クラシックを中心とする演奏家からも高い評価を受け、実際にプライベートで使用している演奏家が多いのも特徴です。

本格オーディオ機器の高額化や大型化が進んでいます。ソナス・ファベールはべらぼうに高価でも大型でもなくても、素晴らしい音楽志向のサウンドを聴かせるメーカーとして名を馳せてきました。一部には高額機器も出してはいますが、これからも、こうした小型・高品位・適度な価格のスピーカーを出し続けて欲しいものです(スピーカー+Sonus faber)。

※ソナス・ファベールのブックシェルフスピーカーは中古市場でも人気

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