国内実売価格5千円以下ゾーンとなるいわゆる低価格の中華イヤホンから、KBEARのKS1をご紹介。ダイナミック型1基構成のシュア掛けタイプカナル型イヤホンで、国内アマゾン価格は1,980円。
1BA+1DD構成のKS2(国内アマゾン価格・2,450円)の弟機となります。
ドライバーは高分子ポリマーのPET樹脂振動版を使用した10mm口径の二重磁気回路ダイナミックドライバーと、さすが中華イヤホンらしく、この価格とは思えない立派な内容です。さすがにハウジングは樹脂製。ホワイトカラーが印象的です(ブラックもあり)。スペック的にはスマホでも鳴らしやすそうな印象。高域は20kHz止まりで、数値上はハイレゾ対応ではありません。
0.78mm 2pinコネクタによるリケーブルにも対応。4N高純度銅線ケーブルが付属(中華イヤホン+KBEAR)。
Driver unit: DualDynamic
Driver Diameter:10mm dynamic
Impedance: 16Ω
Sensitivity: 109dB/mW
Frequency Response: 20Hz-20000Hz
Length:120cm±2cm
plug:3.5mm L plug
pin diameter:0.78mm
With or without mic:with mic/without mic
Package include: KS1
earphones*1 pair
silicone eartips*3 pair(S/M/L)(one pair is on the earphones)
音はメーカー自身が「シングルDDのですがBA+DD機種と比べて非常にパワフルで重い低域が底から響くドンシャリ」と明言しており、つまりは低音が強く、全体的にはドンシャリというもので、低価格なイヤホンでは多いタイプであり、イヤホン初心者には広くアピールしやすい音質傾向ではあります。
ドンシャリなため、中域は相対的に引っ込んで聴こえやすいようです。また、中域の乾燥感や、音の粗さも感じるようです。このあたりは価格なりの限界もありましょうが、リケーブルによって改善可能なようです。ただ、このような安価なイヤホンにそれほどケーブルを奢れるわけでもなく、その点は難しいかもしれません。
個人ブログ系のレビュー記事は結構あり、参考になりそうです。
面白いのは定位感のテストを行っているレビュー。上下方向、左右方向、遠近方向の音の違いは分かりましたが、前後方向の違いは分からなかったそうです。FPSゲーム用では重要でしょうが、普通の音楽鑑賞用ならそれほど気にするほどではないでしょう。むしろ、この価格で上下方向、左右方向、遠近方向の音の違いがわかるのであれば十分に優秀です。
https://bisonicr.ldblog.jp/archives/55878529.html
https://tetsupara.net/archives/7186
https://launderlab.com/2810/