オプテージは、ソニー「4Kブラビア」を月々1,680円から利用できる、eo光テレビユーザー向けのサブスクリプションサービス「定額4Kテレビ」を2020年6月18日に開始すると発表しました。
サイズごとに月額料金が異なり、43インチが1,680円、49インチが1,980円、55インチが2,480円、65インチが3,180円(いずれも税抜)。
上記の価格に加えて10,000円(税抜)の配送設置料金が設置されていますが、7月31日までは開始キャンペーンとして無料で提供。さらに、キャンペーンでは、10名にソニーのサウンドバー「HT-S350」が当たる抽選も行われます。サービス開始直後の今から7月末までの利用開始がお得です。
サービスは5年のリース契約。自然故障に対応する長期保証に加え、 破損や火災・水災などのにも適用される動産総合保険を付帯するので、さまざまな万が一にも安心です。さらに、リース契約満了後には契約更新で新モデルに交換できるほか、利用した4Kテレビを8,000円で買取するオプションも用意されています。
レンタルできるテレビはソニーの4Kブラビア「BZ35Fシリーズ」。Android TVを搭載するため、eoオンデマンドやU-NEXT、Youtubeなどを楽しむことができるとしています。なお、地デジ・BS・CS・4Kチューナーは非搭載。
というのも、地上/BS/CS/4K放送に対応した専用のeo光テレビチューナーとセットで使用するのが前提のため、チューナーなしでも大丈夫から、ということのようです。
そうです。じつは「定額4Kテレビ」と銘打ちながらも、レンタルできるのはチューナーを内蔵していない「モニター・ディスプレイ」なのです。
というか、ソニーがチューナーなしのモニターを販売していたということに驚く向きもあるのではないでしょうか。
この4Kブラビア「BZ35Fシリーズ」は、2018年に法人向けに発売されたモニター(ないしチューナーなしのテレビ?)で、一般ユーザーが買えないためにあまり知っている人は少ないようです。
ですが、発表当時、「BZ35Fシリーズ」はあることで話題になりました。それは、「NHKが映らないテレビ」という点です。「NHKが映らないテレビ」(つまり、地上デジタルなどの放送波のチューナーを搭載していない)ということであれば、PC用モニターも当てはまりますが、大手テレビメーカーによるそうした製品はあまり見られないためにこのように話題になったようです。
その背景には、「NHKが映らないテレビ」なら、受信料を払わなくて済むのではないか、という点で興味を持たれたからです。また、本機はAndroid TVを搭載するため、PCモニターと異なり、さまざまなVODサービスやネット動画を楽しめる点もポイントです。
気になるのは「BZ35Fシリーズ」は2018年のモデルであること。モデルチェンジごとに画質向上が著しい最近の4Kテレビにあっては多少古いことは否めないと思います。また、Android TVのバージョンも年々新しくなっていますが、古いテレビは新しいバージョンにアップデートできないことや、使えないアプリやサービスが出るおそれもあります。
それでも、2020年現在、画質はともかく、Androidなどの機能面では十分に使えるからこその「定額4Kテレビ」への「BZ35Fシリーズ」の採用なのでしょう。
「BZ35Fシリーズ」だけをテレビとして使う場合、NHKの受信料が徴収されなくて済みそうなのは確かですが、その目的で「定額4Kテレビ」を利用する人はあまりいるとは思えません。
むしろ、普通のテレビだと思って利用したら、4Kどころか地デジのチューナーさえも入っていなくて驚く人はいそうです。「テレビ」とは一般的にチューナーが入っているという認識なのに入っていないモデルを「定額4Kテレビ」と銘打って貸すのですから。
これはともかく、あらゆるサービスにサブスクリプションが広がっている現在、テレビのサブスクリプション自体は面白い試みでしょう。たしか、パナソニックも始めていたのではないでしょうか。
テレビはブラウン管、液晶に関しては寿命が長く、レンタルの意味は薄いかもしれませんが、高画質なものの、これまでのテレビよりも寿命の短さに不安のある有機ELテレビなら数年程度で機器を替えるサブスクに合っているような気がします。