ウィルソン・オーディオのオーディオ用インシュレーター「Pedestal Isolation」
ウィルソン・オーディオは、オーディオ用インシュレーター「Pedestal Isolation」(ペデスタル・アイソレーション)を8月18日から発売します。価格は3個480,000円(税抜)。(株)ステラが取り扱います。
「Pedestal Isolation」の内容と特徴
形状は円筒型で直径56.5mm、高さ34mm。1個の重量は240g。耐荷重は1個で11.34kg。
小型モニタースピーカーTune Tot用のアイソレーションベースを発想から着想を得て、ウィルソン・オーディオの振動制御技術を応用して開発されたという製品とのこと。
メインの素材には非磁性ステンレス製を採用。底部にはダンピング素材を採用。内部の制振素材V-マテリアルと、粘着性のあるダンピング素材が振動を最小化し吸収、熱として消散させるという仕組みでオーディオに大敵の振動を排除するものです。
使用できるのはアンプやDAC、CDプレーヤー、レコードプレーヤーなどのコンポ機器で、スピーカーには使用できないとしています。
一般的なインシュレーターに比してかなり高価
効果はあるのかもしれませんが、それにしては高価です。オーディオ愛好家でも高価と感じるレベルです。しかも、なぜか、スピーカーには使えないというのもよくわかりません。小型スピーカーのアイソレーション技術を基にしているというのですが。ウィルソン・オーディオといえば、スピーカーメーカーというイメージなだけにますますわかりません。
もっとも、ウィルソン・オーディオのスピーカーはいずれも重量級で、本製品3個か4個で片チャンネルのスピーカーを支えられないでしょうが。
これだけ高価なのに耐荷重も少ないように思いますが、そこは音質最優先のためなのでしょう。
ウルトラハイエンドのコンポを組んでいる人は、コンポごとに本製品を敷くのでしょうか?そう考えると、2本あれば足りるスピーカーケーブルで100万円を超える製品よりも凄いような気がします。
なお、普通のオーディオ用インシュレーターとしては4個でせいぜい1万円くらいのタオックやオヤイデ、AET、あるいはもっと安価なオーディオテクニカあたりでも十分、という人が多いのが実情でしょう。ほかも高くても3-4個で数万円くらいのようです。
もしかして国内最高額のインシュレーター?
オーディオアクセサリーにもずいぶん高額なものはありますが、もしかして今回の製品は国内で現在販売されているオーディオ用インシュレーターとしては最高額、最も高い価格なのではないでしょうか。
ちょっと調べてみたら、これまでの製品で、現行品で購入も簡単な高額モデルとしてはAudio Replas(オーディオリプラス)の石英製円形インシュレーター 「OPT-GR-SS」が3個で税込み約20.5万円。オーディオ評論家の鈴木裕氏が自前で購入したレポートがこちらの記事で見られます。こういうのを見るとこんな額でも欲しくなってしまう(実際に買ってしまう)のがオーディオ愛好家なのでしょう?
これでも十分高いのですが、「Pedestal Isolation」は一気に倍以上。
「OPT-GR-SS」の製品紹介には「インシュレーターに終止符を打つ終着点、超ハイエンドモデル」としていて、やはり業界最高価格の品であることを意識しているようです。
「Pedestal Isolation」はこの「OPT-GR-SS」を超えるパフォーマンスが期待されるわけですが、どうでしょうか。
もうちょっと調べたら、アマゾンや楽天では簡単には買えませんが、デンマークのオーディオアクセサリーメーカー“Ansuz(アンスズ)”のインシュレーター「DARKZ(ダークス)」シリーズのDARKZ Adjustable(ダークス・アジャスタブル)のもっとも上のグレードのd-tcというタイプが1個の税抜き価格が115,000円と「Pedestal Isolation」に肉薄していました!もしかして、「Pedestal Isolation」の国内価格はこれを超えるように付けたのかも?
この「Pedestal Isolation」に関しての長文レビューがもうさっそく出ています。オーディオ界では有名なサイトですが、これまたすごい効果を感じさせる文章で、オーディオ愛好家なら欲しくなってしまいそうです(インシュレーター+Wilson Audio)?
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