ASUS JAPANは、ヘッドセット接続用USB-Cアダプター「AI Noise-Canceling Mic Adapter」を8月7日に発売します。オープン価格で、税抜き5,500円前後での実売が予想されます。
USB-C端子と、マイク入力とヘッドホン出力を行える3.5mmステレオミニジャックを装備。3.5mm端子を備えたヘッドセットなどとパソコンなどのUSB端子の間にセットして使用するアダプターです。
USB Uype-Cポートを採用してスマホ、PC/Mac/Nintendo Switchなどでも利用できほか、USB A端子に変換するアダプターも付属しているので、幅広いUSBポート搭載機器と使用できます。本体サイズは180×80×135mm、重量は8gと小型軽量。
従来から同様のアダプターは他社からも多く出ていますが、本機では世界初の「AIノイズキャンセリングマイク技術」を搭載しているのが最大の特徴。
AI機能を強化したプロファイル搭載の内蔵プロセッサーにより、5,000万種類以上のバックグラウンドノイズを低減できると謳っています。また、ボーカルの高調波を保持できるともしています。
要は、およそ人間社会の間に暮らしていれば聴こえてくるさまざまな環境騒音に対して適切なノイズ低減を行えるので、従来の同様製品よりもノイズが少なく、聴こえやすい音質でマイク通話が楽しめる、ということです。
また、オーディオ再生用のUSB-DAC/ヘッドホンアンプとしても高品位を謳っています。最大96kHz/24bitの再生に対応しているので、ハイレゾ音源の再生も可能です。また、マルチレイヤーPCBと特殊なレイアウト設計で電磁干渉を防ぐ独自の「ハイパー・グラウンディング技術」により、周囲のデジタル機器に由来するオーディオ系でのノイズ発生を防げるので、クリアな再生音が楽しめます。
要は、PCやスマホでのマイク通話、チャットをこれまでにないクリアで聴きやすいマイク品質で行えるという機器で、まさに昨今、需要が激増しているテレワーク、リモートワークの質を向上させるのにぴったりのアダプターです。実に時宜にかなった製品ですが、コロナ騒動以前から開発はしていたのでしょうから、偶然なのでしょう。あるいは、発売を予定よりも前倒しした可能性はありますが。
ASUSはコロナの影響が極めて少ない、台湾のメーカーですから、開発や生産に目立った悪影響もないようですし。
純粋にオーディオ再生用としての実力は、価格やコストがマイクにかかっていそうなこともあり、多くを期待できるとはあまり思えませんが、「ハイパー・グラウンディング技術」による再生音の向上の効果は聴き取れるものなのかは気になります。高音質の小型USB-C/ヘッドホンアンプを出している小規模なオーディオメーカーとは比較にならないほど企業規模が大きいだけに、価格が安いからといっても、意外と再生音質もよいかもしれません。
PC周辺機器で、リーズナブル、しかも音質もよいサウンド関係といえば、大メーカーのクリエイティブもありますし、ASUSはPCから開発しているさらなる大メーカーですので、期待できるかもしれません。それを言ったらソニーやパナソニックも低価格で音質のよいUSB-Cアダプターを出していてもいいのですが(USB-Cアダプター+ASUS)。