アップルは、ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」向けの交換用の純正イヤーチップを、同社公式サイトで販売開始しました。
S/M/Lの3サイズが用意され、価格は各2個セットで900円(税抜)。
これまで、「AirPods Pro」の交換用純正イヤーチップは、国内では簡単に購入できないようになっていました。サポートに問い合わせるなどの面倒な対応が必要でした。これからは、誰でも簡単にネット通販で買えるようになります。
これを朗報ととらえる向きは多いでしょう。というのも、「AirPods Pro」の付属イヤーチップは、一般的な汎用品のイヤーチップとは形状が異なっており、適当なイヤーチップに交換して使うといった使い方ができなかったからです。
純正イヤーチップ価格については、高いという意見と、安いという意見、適切という意見に分かれています。つまり、全ての見方に分かれています。
一般的なイヤーピースはそれこそ100円ショップの品からあります。そこまで安くなくても、ソニーやJVCの汎用性の高いイヤーピースよりも高いとなれば、一般的なユーザーは高いと思うかもしれません。
一方、イヤホン愛好家の方々から見れば、イヤーピースもさまざまなメーカーから数千円クラスの高いモデルも珍しくはなく、この純正イヤーチップはそれほど高くはない、という見方もできるようです。
最後の適切な価格である、という人たちは、アップルの提示する価格はいつも適切だ、という価値観?が背景にあるようです。
これまで日本国内では「AirPods Pro」の交換用純正イヤーチップが容易に入手できなかったことから、そこに目を付けた互換イヤーチップの販売も多少はされていました。
例によって、アマゾンでの販売が中心で、よくわからない中国メーカー製の中国生産品というものばかりですが。
アマゾンでの中国メーカー品というと、質はともかく?価格は安い、というのは特徴ですが、こと「AirPods Pro」の互換イヤーピースについてはそうでもなく、1ペアで1,000円程度、2ペアで1000円台なかばなど、要は足元を見た価格設定がまかり通っていたようです。
しかも、純正イヤーチップにはある耳垢ガードが付いていない、材質感が異なるなど、純正イヤーチップよりも劣るのではないか、という製品もあったようです。
ですから、今回の「AirPods Pro」の交換用純正イヤーチップの発売は、多くの「AirPods Pro」ユーザーにとって、歓迎すべきことのようです。
ただ、「AirPods Pro」は非常に売れているイヤホンなので、これからも他社から互換チップが出てくるかもしれません。そのなかには価格が安く、内容も優れたものもあるかもしれません。
それまでは、この純正イヤーチップは内容・価格ともに妥当と考えてよさそうです。