Amazonは、スマートスピーカー「Echo Pop」を2023年5月31日に発売。価格は5,980円。ラベンダー、ティールグリーン、チャコール、グレーシャーホワイトの4色のカラーバリエーションをラインナップ。
Echoシリーズの最エントリーモデル。新設計された半球型のコンパクトな形状のスマートスピーカーで、手ごろに購入でき、どこにでも手軽に置けるスマートスピーカーとして訴求されています。電源はAC専用。
外形寸法は99×91×93mm、重量は196g。これまでEchoシリーズでもっとも小さかったEcho Dot (第5世代)の100×100×89mmよりも少し小型になっています。
内蔵スピーカーは49.5mm径1基のモノラル。
音楽再生やポッドキャスト、オーディオブックの再生、天気予報、ニュースの確認、タイマーやリマインダーなどの、Echoシリーズに共通の基本機能は同様。セットアップや設定を行ったうえで「アレクサ」と呼びかけてニュースを聞いたり、音楽を再生するといった従来のEchoと同様の機能が使えます。
Alexa対応のスマートホーム製品やスマートプラグ、スマートリモコンなどと連携し、音声での家電操作に対応するのも同様です。スマートホームの統一規格であるMatterにも対応。
Echo Dot (第5世代)ほか上位に搭載されている温度センサーおよび超音波モーション検知機能は搭載していません。
Wi-Fi 5 (802.11ac) に対応。
オーディオスピーカーとしてはAmazon Music HDの再生に対応していますが、Ultra HD音源(いわゆるハイレゾ音源)や空間オーディオ音源の再生には対応していません。CD品位までの通常音源の再生が可能です。Ultra HD音源や空間オーディオ音源に対応するのは現行Echoシリーズでは最上位のEcho Studioだけですから、たいして問題ではないでしょう。
項目 | Echo Pop | Echo Dot (第5世代) |
---|---|---|
価格 | 5,980円 | 7,480円 |
カラー | チャコール、グレーシャーホワイト、ラベンダー、ティールグリーン | チャコール、グレーシャーホワイト、ディープシーブルー |
サイズ | 99 x 91 x 93 mm | 100 x 100 x 89 mm |
重量 | 196 g | 304 g |
スピーカーサイズ | 1.95 インチ | 1.73 インチ |
Ultra HD/空間オーディオ | 非対応 | 非対応 |
機能 | Alexa、スマートホーム、タイマー、アラーム、ニュース、天気、交通情報、音楽再生、ポッドキャスト、オーディオブック、スマートスピーカー | Alexa、スマートホーム、タイマー、アラーム、ニュース、天気、交通情報、音楽再生、ポッドキャスト、オーディオブック、スマートスピーカー、モーション検知、温度センサー |
対応規格 | Matter | Matter |
Echo Popのおもに音質に関する各種レビューにおける評価を、Echo Dotと比較しても交えながらまとめてみます。
・Echo Popは、低価格なエントリーモデルながら、クリアでダイレクトなサウンドを実現してると評されています。
・アコースティックベースの弦が震える様子が描写でき、女性ボーカルも明瞭に聴こえるレベルの描写力を持っているとされています。
・コンパクトながら低域は必要十分に出ており、低域から高域まで全体のバランスも良好。
・低域も締まりがあり、ロックも歯切れよく表現可能。
・同じ曲をEcho Dotで再生すると、筐体が大きいだけあり、Echo Dotの方が中低域の響きの豊かさ、音圧もパワフルで、全体として迫力があります。
・ただ、筐体の響きなのかEcho Dotは余分な音が付帯しており、Echo Popと比較すると、中高域がややこもりがちに聴こえると感じる場合もある。
・対するEcho Popは無理をしていない範囲でうまく音をまとめ、比較すると原音に近いモニター的でクリアな傾向、さらに余分な音がまとわりつかない分、情報量や鮮度の高さも感じさせる点で良好。
・Echo Dotより迫力はないと言っても、6畳程度の部屋で聞くには十分な迫力。
・迫力という面ではEcho Dotの方が優れているが、情報量や音の素直さという面ではEcho Popの方が優れていると評価できるという人もいます。
総じて、エントリークラスのモノラルスピーカーということを考えると、十分に合格点の音質を備えているようです。上位のEcho Dotと比べても、迫力や低域は譲るとしても、クリアさや鮮度感では上回っており、コンパクトさや安さを考慮するとなかなかに好モデルのようです。