米Amazonは現地時間の17日、音楽配信サービスAmazon Music Unlimitedを、追加料金無しでAmazon Music HDにアップグレードできるようにしました。
これによって、ロスレス音声やハイレゾ音声に対応した音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」の価格が月額9.99ドル(プライム会員の場合7.99ドル)に値下げされたことになります。
これまで、Amazon Music Unlimited Individual Plan(月額9.99ドル、プライム会員は月額7.99ドル)と「Family Plan」(月額14.99ドル)のユーザーが、ハイレゾのAmazon Music HDを利用するためには月額5ドルの追加料金が必要だったものを値下げ。
この背景にはアップルがApple Musicをロスレス音声やハイレゾ音声に対応させたうえ、価格を据え置き(9.99ドル)にすることを発表したことがあると見られています。
なお、日本でのAmazon Music HDの価格は月額1,980円、プライム会員は1,780円、Amazon Music Unlimited会員のアップグレード価格は月額1,000円で、18日現在、価格の変更は発表されていません。
Amazon Music HDでは、16bit/44.1kHz(CD音質)で、7,000万曲以上のロスレスHD楽曲をストリーミング再生できるほか、最大24bit/192kHzのUltra HD音質の楽曲も700万曲以上ラインナップ。また、Dolby Atmosやソニーの立体音響「360 Reality Audio(360RA)」などの3Dオーディオ楽曲も配信しています。
「Apple Music」において、ロスレス&ハイレゾオーディオや空間オーディオ(Spatial Audio)、Dolby Atmos対応を6月から予定しています。
これまで、それほど一般的ではなく、国内では月額2千円が相場だったハイレゾ対応ストリーミングサービス。
それが一気に月額千円を相場に熾烈なシェア争いが日本でも勃発しそうです。日本でもAmazonの値下げがあればの話です。間違いなくあるであろうという予測は多いですが。
オーディオ愛好家目線ではどちらも一長一短ありそうですし、単に音質だけならばソニー系のmora qualitasが一歩抜けているとも思うのですが、mora qualitasは全然シェアを伸ばせていないだけに、音質だけでは勝てないようです。音質が最大の売りのハイレゾのはずなのですが。