アンカー・ジャパンは、アクティブノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2 Pro」向けに、LDACをサポートする最新ファームウェアを配信開始しました。LDACは専用アプリ「Soundcore」のバージョン2.7.8、イヤホン側は5.63から利用可能。ただし、iPhone/iPadなどのiOS端末ではLDACアップデート自体非対応となっています。
アップデート完了後、サウンドモードで「オーディオ品質優先」を選択するとLDACを使用可能。LDACを使わない設定にすることもできます。
LDACを有効にすると消費電力が増え、環境によっては接続が不安定になる場合があるとしています。
LDAC対応完全ワイヤレスイヤホン自体、国内メーカー、というより大手メーカーではソニーのWF-1000XM4だけ、そのほかはいわゆる中華メーカー品くらいしかなく(HiBy WH2、EDIFIER NeoBuds Pro )、しかも中華メーカー品は現状、国内での販路も限られています。
この状態にいきなりアップデートでLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンに躍り出た本機には驚きです。
Ankerは非常に人気が高いメーカーであり、本機も売れ行きも知名度も高いだけにこの影響は大きいでしょう。
現時点で残念なのは、LDACアップデートがiOSではできないこと。これはiOS機ではLDAC送信に対応しないことによるのでしょうが、スマホはiPhoneしか持っていない一方、LDAC送信対応機器(DAP)などを持っているユーザーにとっては厳しいところ。このくらいの割り切りがあるからこそ、安い価格でLDAC対応できているのかもしれませんが。