Apple Musicのロスレス・ハイレゾ対応化が発表された一方で、既存のHomePod mini/HomePodでは少なくともハイレゾ再生ができないことも報道されています。
そのため、HomePod mini/HomePodでハイレゾ再生へのアップデートなどでの対応化、ハイレゾ対応した新製品の発表が期待されていました。
そこへまずは「Apple Musicのロスレス楽曲、HomePod mini/HomePodで再生可能に。アップデートを予告」という内容の発表がなされました。
Apple Musicの英文サポートページに、HomePod mini/HomePodに関するFAQの項目があり、将来的にソフトウェアアップデートを行い、ロスレス音声の再生が行えるようになると書かれています。
これはどういうことかというと、現状のままではApple MusicからHomePod mini/HomePodへの直接再生機能ではAAC品位となっているものが、少なくともロスレス品位(16bit/44.1kHz以上のリニアPCM相当)で直接再生できるようになる、という意味のようです。
もともとHomePod mini/HomePodはAirPlay2機能を使えば、ロスレス品位(CD品位レベルの16bit/44.1kHzないし48kHzのリニアPCM相当)で音楽再生が可能でした。
ただ、Apple MusicからHomePod mini/HomePodへの直接再生ではロスレスを大きく下回る非可逆ロッシー音声であるAACで再生されるということです。そもそもこれまでのApple Musicの音源自体がすべてAACだったので、内部は仕組みはどうあれ、当たり前のことですが。
Appleの発表で気になるのは、要はHomePod mini/HomePodでハイレゾを含むロスレスが再生可能なのか、CD品位レベルのロスレス再生に留まるのかということです。
なんとなく、技術的な面(内部の再生系がもともとハイレゾ再生に対応していない可能性)からCD品位レベルのロスレス再生に留まりそうな印象は受けます。AirPlay2も最大16bit/48kHz対応の規格であり、規格そのものから新しくしないとハイレゾまでの対応は難しそうです。
ただ、Appleの正式発表やオーディオ系ニュースサイトなどの検証などがなければまだ詳しくはわかりません。
まずは、HomePod mini/HomePodでApple Musicを直接、少なくとも16bit/44.1kHzレベルのリニアPCMのレベルで再生できるということは確かとなります。