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Astell&Kern AK PA10 レビュー・音質情報

オーディオ

Astell&Kern初のアナログポタアン「AK PA10」

アユートは、Astell&Kernのポータブルヘッドホンアンプ「AK PA10」を2023年3月24日に発売しました。価格は89,980円。

Astell&Kernとしてはじめてのアナログポータブルヘッドホンアンプ。増幅方式にはClass-Aアナログアンプ(A級アンプ)を採用し、フルバランス回路を構成。入出力ともにバランス接続に対応しているのも特徴。

3.5mm 3極アンバランス入出力に加え、4.4mm 5極トゥルーバランス入出力をサポート。ゲインコントロールはハイ/ローの2段階で切り替えが可能。3段階設定のClass-Aカレントコントロールも搭載。ボリュームは音質重視のアナログタイプ。推奨ヘッドホンインピーダンスは16~300Ω。

電源はじめ、内部回路が最適化された設計により、優れたサウンドを提供します。

片方のチャンネルのオリジナル信号の一部をミックスし、その信号を時間差で反対側のチャンネルに送り、音像を中央に定位させるクロスフィード機能を搭載。これによりスピーカーで聴くような自然なサウンドを可能にするというのも独特な機能です。

電源には4,200mAhのバッテリーを搭載。電力消費の大きいA級アンプながら最大約12時間(アンバランス時)の連続再生を実現しているのもポイント。USB Type-C急速充電に対応(通常時は約4時間、急速充電で3時間)。

本体素材はアルミニウムとシリコン。外形寸法は73×23.3×140mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約325g。

Astell&Kern AK PA10 レビューサイト情報

AK PA10|Astell&Kern
Astell&Kernの国内向けオフィシャルサイトです。製品情報、サポート情報などを掲載しています。
Astell&Kern、A級アンプ採用ポータブルヘッドフォンアンプ「AK PA10」
アユートは、Astell&Kernのポータブルヘッドフォンアンプ「AK PA10」を3月24日より発売する。価格は89,980円。

Astell&Kern AK PA10 レビュー(ツイッターから)

Astell&Kern AK PA10 各種レビューから読み取れる傾向

サウンドについてはさすがに高音質であるという評価が多いです。音像の実体感が高いうえで、音の分離感や解像度、静寂度が高いという評価も見られます。音場空間の再現性については、横方向は広いものの奥行きがそうでもなかったという意見は気になります。

様々な音楽ジャンルに対応できるという評価もあります。ロック、ジャズ、クラシックなどの幅広いジャンルで音がクリアで自然であるという意見があります。A級動作に一般的な傾向と言われる、音の滑らかさやあたかかみという傾向も持ち合わせているようです。3段階のカレントコントロールを高方向に上げると力感が高まり、ホットな雰囲気になるようです。

ただ、聴感上の周波数特性がややフラットな傾向があるためか、EDMなどベースが強調されるような音楽には向かないという意見もあります。

音質はクロスフィード機能のオン・オフでも結構違って聴こえるようなので、どちらかが好みに近ければどちらかを常用するのもよさそうです。

AKシリーズのプレイヤーとの相性が良いという評価があります。これは見た目ももちろん、メーカーで一貫した音作りがなされているからと言えるでしょう。ただ、AKシリーズはややクールな音質傾向と言われていますが、AK PA10は音のあたたかみや滑らかさが強まると言われるA級動作であるので、これまでのAK製品とは必ずしも同一の音質ベクトルではないかもしれません。

ポータブルなサイズでありながらハイインピーダンスヘッドホン(たとえば420Ωのaudio-technica ATH-R70X)もしっかり鳴らせる高出力という評価もあります。また、バッテリーの持ちも純A級を考えれば良いという評価があります。

ビルドクオリティが高く、デザインも美しいという感想も見られます。また、持ち運びに便利なシリコンバンドの付属が便利という評価があります。

一方で、価格が高いという意見も見られます。AK PA10は、単機能のポータブルヘッドホンアンプとしては高価な製品であるため、予算に余裕がある人に向いているとは言えそうです。

総じて、よくできたアナログポタアンであり、それを生かすためには高音質な上流機器、高品位なイヤホン、ヘッドホン、できればバランス接続を使用、といった使い方も考慮したほうが良さそうです。

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