特にMacにおいて、ハイレゾ音源再生用の再生ソフトとして日本でも定番中の定番となっている「Audirvana」(旧Audirvana Plus)。フランスの会社が作成したものであり、長年、日本語版はなく、英語での使用が強いられてきました。
それがこのほど、ついに日本語化されました。日本語版は、最新バージョンとなるVer.3.5にて利用可能。設定などは特に必要なく、ソフトの入ったPCやスマホが日本語を優先言語に選択していれば “自動的かつシームレスにインストールされる” としています。
「Audirvana」は今年にはWindows版も発表。OSに関わらず、PC用ハイレゾ再生ソフトの定番として、ますますその存在感を増しているようです。
有料でありながら、世界的に支持を維持している理由は、なんといってもその音質。やはり、ハイレゾ音源を用意してまで高音質にこだわるユーザーは、ソフトが有料だろうが、言語が英語だろうが音が良いソフトを支持します。
ですから、すでに始まっているハイレゾストリーミングについても、ライトユーザーはわかりませんが、音質重視のコアなユーザーは、利便性や価格よりも再生音質を重視するはずです。AudirvanaもMQAデコードができるというマニアックな利便性は備えていますが。
そういう意味で、Amazon Music HDとmora qualitasの争いは、利便性では圧倒的にアマゾンですが、音質面ではソニーが有利とされていて、今後の動向が注目されます。
また、「Audirvana」のようなハイレゾ音源再生ソフトも、これからは、ファイル再生やネットワーク再生だけでなく、ハイレゾストリーミングへの高度な対応と音質の確保がたいへん重要になるでしょう。
とはいえ、ハイレゾ音源やハイレゾ再生が、広く一般ユーザーに浸透・普及することが大事でしょう。やはり、CDが普及したときのようには全くいっていません。
ただ、SACDも無くなっていませんし、ハイレゾ再生もダウンロード販売もしぶとく生き残っていきそうですので、ある程度少数の愛好家がいれば、もはやハイレゾ業界?は成り立つ状況が確立されてきたのでしょうか?