太陽インターナショナルは、Avalon Acousticsの新スピーカーとして「Isis Signature」を発表しました。価格はペアで税込み1,419万円。
Avalonのスピーカー独特の形状(デザイン)を前モデルIsis(アイシス)から継承しながらも、エンクロージャー素材をこれまでの木材からSIC複合素材というものに変更になったようです。
ユニットは、2.5cmのダイアモンドダイヤフラム・ツイーター×1、18cmのセラミック・ミッドレンジ×1、33cmのノーメックス/ケブラー素材サンドイッチ構造によるウーファー×2を搭載。能率90dB、インピーダンスは4Ω。再生周波数帯域は20Hz~100kHz。推奨パワーアンプ出力は50~500W。
外形寸法は370×430×1,520mm(幅×奥行き×高さ)、重量は80kg。
ハイエンドスピーカーですが、サイズ、重量、スペックはいずれもエキセントリックな範囲ではなく、まだ常識的な内容だと思います。
ただ、数値には出ない、鳴らしにくさのようなものがあるのでしょうか?
ネット上では価格やデザインから、茶化すような意見もある一方、真剣に新たなハイエンドスピーカーの登場を歓迎する向きもあり、その立ち位置の違いよる意見の幅は恐ろしいほどに感じます。
極めて浮世離れした、趣味的アイテムであることは間違いありませんが、これまでもAvalonのスピーカーを使うことで、素晴らしい(とユーザー本人が感じて満足する)音楽鑑賞体験をもたらしてきたという主観的な事実は多数あるからこそのこのメーカーの評価です。
Avalonもこれまで積み上げてきた評価を変化させる可能性のあるエンクロージャーの変更という大鉈を振るったわけで、相応の覚悟を感じます。
これまでのイメージを維持した外観を継続するのはなかなかうまい作戦なのか、そうではないのかは気になるところです(スピーカー+Avalon)。