プレシードジャパンは、AVIOTブランドの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01gv-gko」を7月28日より発売します。直販価格は11,880円(税込)。
バンド「ゲスの極み乙女。」のコラボモデルで、7月17日に税込み実売約9,900円で発売される「TE-D01gv」がベースです。
「TE-D01gv-gko」の内容と、「TE-D01gv」と比較しての違いをご紹介します。
完全ワイヤレスイヤホンとしての基本的な内容は「TE-D01gv」と同じ。「TE-D01gv」の内容についてはこちらで詳しくご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
おおまかに言うと、SoCに最新のクアルコム「QCC3040」を採用し、SBC/AAC/aptXに加えて、aptX Adaptiveに対応する幅広いコーデックのサポートと、イヤホン単体で最大11時間、ケース併用で最大50時間のロングバッテリー(急速充電にも対応)が特徴。
ドライバーは軽量で高剛性のチタン蒸着PU振動板採用の6mm径。本体はIPX7の防水。ハンズフリー通話や接続機器の各種操作も可能です。外音取り込み機能も搭載。
では、「TE-D01gv-gko」特有の特徴です。
「TE-D01gv」をベースに、ゲスの極み乙女。の音楽を“可能な限り色付けなく忠実に、且つ心地良く再現する為”、メンバーが音質チューニングを監修したとしています。
オーディオ的な具体性としては、情報量が多くフラットを基調にしたサウンドで、ゲスの極み乙女。の楽曲だけでなく、ポップスからクラシックまで、様々なジャンルの音楽を美しく奏でる、というサウンドに調整しているとしています。
ゲスの極み乙女。の楽曲に最適化しているというのはよくわかります。そうなると、いわゆるポップス・ロック系と括られる音楽ジャンルに適したチューニングと思われ、一般的にはクラシックは少し難しい印象になります。ところが、本機ではわざわざクラシックのジャンルを挙げて、様々なジャンルに合うようなチューニングとしています。
高音質を確保するのが同価格の有線イヤホンよりもかなり難しいと言われるのが完全ワイヤレスイヤホンです。まして、コスト的にも厳しい1万円前後のクラスでは、なかなかクラシックのようなアコースティック系の音楽も含めた音楽を高品位に再生するのは難しいとされているだけに、本機のサウンドの実力がどれほどなのかは大いに注目です。
ベースモデルとの違いは音質だけではありません。
各種アナウンスについて、メンバー4人による10種類のボイスを収録
「電源ON」「接続しました」など、各種操作時の案内アナウンスについて、メンバー4人による10種類のボイスを収録。これはゲスの極み乙女。のファンにはうれしいでしょうし、完全ワイヤレスイヤホンでありがちな、味気ない(あるいは妙だったり不気味だったり?)アナウンスが気に入らない人にとっても価値がありそうです。
本体と付属の充電ケースのカラーとデザインもオリジナル。カラーとして、メンバーが選んだというRoyal Purpleを採用。さらに、イヤホンとケース上部ではクリアコーティングの奥にマイカを封じ込め、光の角度によって見え方が異なるようになっています。
写真で見るだけでも、通常モデルの「TE-D01gv」とは異なるセンスのよい高品位な雰囲気を感じさせます。
付属品も通常モデルの「TE-D01gv」にはないポストカードとオリジナルポーチを同梱と充実。充電用USB-Cケーブルと3サイズのイヤーピースは「TE-D01gv」同様に付属。
なお、本製品の発売に関して、「TE-D01gv-gko」とさらには「TE-D01gv」に関連したタイアップCMやインタビュー動画も公開されています。
通常モデルの「TE-D01gv」との価格差は約2,000円。ゲスの極み乙女。のファンにとっては差額分以上の付加価値が加わっていると感じられそうです。
注目したいのは音質面で、ゲスの極み乙女。による音質チューニングが本当に入念でハイレベルなセンスのよいものであれば、「TE-D01gv-gko」は単なるミュージシャンのコラボモデルの枠を超えた、1万円前後クラスの完全ワイヤレスイヤホンの定番高音質モデルになる可能性も秘めています。
ミュージシャンや演奏家・音楽家が実際、オーディオ機器のコラボ企画でどこまで真剣に取り組むものなのか、また、取り組んだとしてコストの壁を越えられるものなのかなど、いろいろと気になる点もあります。
それでも、オーディオ機器の開発に普段は加わらないミュージシャンや演奏家・音楽家が加わることで、オーディオエンジニアだけでは気がつかない点に気づいて、大きなブレークスルーにつながる、ということもあるのかもしれません(完全ワイヤレスイヤホン+AVIOT)。