バルミューダ(BALMUDA)は、新製品「BALMUDA The Speaker」のティザーサイトを公開しました。4月22日に詳細の発表を行うとしています。
サイトを見ると、ランタンのような透明な筒が見えます。ランタン機能も備えたモノラルタイプの360°スピーカーと言ったところでしょうか。いまの時世ですから、スマートスピーカー機能を内蔵していることも十分考えられます。
バルミューダは日本の家電メーカーで、独特でスタイリッシュなデザインの扇風機「The GreenFan」で一躍有名になった、「デザイン家電」かつ、「白物家電」を得意とするメーカーです。
これまでに、トースター「The Toaster」、電気ケトル「The Pot」も発売。やはりデザイン性の高さを備えています。
このようなことですから、バルミューダがオーディオ機器を手掛けるのは意外です。ただ、今現在の状況ということで見てみると、コロナウイルスの影響もあり、屋内で音楽を楽しむための手軽なスピーカーの需要は高まるに違いありませんから、大いに注目できますし、販売面でも期待できそうです。ただ、バルミューダは、今このような状況になることを予想していたわけではありませんから、予想外の追い風状態のなかでの発表となります。
ゼネラルも含めたオーディオ機器は、ラジカセやミニコンポなどからBluetoothスピーカーやスマートスピーカー、有線イヤホン・ヘッドホンからBluetoothイヤホン・ヘッドホン、完全ワイヤレスイヤホンへのその主流が変わっています。市場規模の大きいオーディオ機器に対しては、単に音質よりも、デザイン性の高さでユーザーに訴求するメーカーが現れるもので、そう考えると、今回の動きも納得できます。
たとえば、現在は残念ながら往年のオーディオメーカーの面影はないサンスイですが(ブランドだけ使われているような状態)、現在はレトロデザインのBluetoothスピーカーで一定の存在感を示しています。
気になるのは詳細な内容ですが、現時点ではあまりわかりません。もし、ランタン機能を搭載しているのであれば、すでにソニーがランタン機能付きスピーカーを出しており、二番煎じ的になってしまいますが。
また、デザイン性の高いスマートスピーカーについても、オーディオにおけるデザイン家電の世界的草分けであるB&Oが新製品を出すところ。国内オーディオメーカーもラックスマンが出しています。
バルミューダは見た目だけでなく、性能や機能が高いのも特徴ですが、ソニーやラックスマンはハイレゾ再生に対応するネットワークオーディオ機能などを持っており、また、ソニーのスピーカー部の独自技術もかなり高度です。ノウハウを持つ既存メーカーにバルミューダがどのような内容で存在感を示すのか大いに興味があります。