Beoplay E8 3.0 第3世代 E8 2.0 第2世代と比較しての違いは?

Beoplay E8 3.0 第3世代

デンマークのBang & Olufsenは、完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay E8」の“第3世代モデル”を発表。2月14日より本体色ブラックモデルをB&O専門店で先行発売を開始し、2月27日から家電量販店での販売を行うとしています。グレーミスト色は3月上旬の発売。価格は税込み3万8000円。

第3世代というとおり、従来モデルである第2世代機「Beoplay E8 2.0」(2018年・同価格)の後継機。

おもな内容と、E8 2.0 第2世代と比較しての違いは?

左右のイヤーピースの体積を17%小型化し、重量も5.8gまで軽量化、筐体デザインの改良により、装着性と遮音性、音響性能を向上させるなど数々の改良点があります。

完全ワイヤレスイヤホンで気になるバッテリー性能は前モデルより119%向上し、イヤホン本体は最大で7時間の連続再生が可能となりました。

本革製の充電ケースはイヤホン本体を4回フル充電できるので、再生時間が最大合計35時間に。ケースの充電所要時間は2時間。第2世代では、1回の充電で最大4時間再生でき、充電ケースを使って最大3回充電が可能でした。

また、従来機から引き続きQi規格によるワイヤレス充電に対応しています。

内蔵マイクの数も従来の1つから2つ(左右で合計4つ)へと2倍に増加。これによってマイクの指向性を高め、集音性能を向上させるビームフォーミング技術に対応し、周囲の環境音を抑えながら通話音声はよりシームレスかつクリアに伝達できるようになったとしています。

また、マイクが増えたことでTransparency Mode(外部音透過モード、いわゆる外音取り込み機能)もさらにクリアとなったとしており、シンプルなイヤホンのタップ操作だけで周囲の音を聴くことができる利便性も備えています。Bluetoothのバージョンは5.0から5.1に進化。このバージョンの進化は、音や接続性に直接は関係しないでしょうが。

コーデックは従来どおりAACとaptXに対応しています。

指先で本体をタッチし、再生/停止、音量調整、曲送り/曲戻し、通話など多様なコントロールが行えるのは同様です。

なお、第2世代ではイヤホン本体に汗や水に強いラバーとポリマー素材を使用することで、IP54防じん防滴基準を満たしており、汗や雨を気にせず着けたままスポーツなどアクティブに活動できました。第3世代ではメーカーページをみたところ、防水・防塵に関する記述はなく、この点では第2世代から省略された性能となりそうです。

ロングバッテリー化と小型化による、装着性の向上、装着性の密閉度の高まりによる遮音性と低音再現性の向上、といったあたりが主な改善点。

今後の同社製品に期待したいところ

他社の完全ワイヤレスイヤホンの新製品がこぞって対応しはじめているアクティブノイズキャンセリング機能への対応や、音質調整アプリなどの追加などはありませんでした。対応コーデックについては、現状の完全ワイヤレスイヤホンではこれ以上対応しようがなく、こんなところでしょう。

現時点で、この価格でこの内容、というのはやや高い印象。ただし、B&Oは、スタイリッシュでデザイン性に優れたオーディオメーカーとしてのポジションを世界的に確立しきっている特別な存在であり、この価格でも売れるとも言えます。

B&Oはもともと、デザインだけのメーカーではなく、ドルビーHX PROや、D級アンプの草分けであるICE POWERを開発するなど、非常に技術力の高いメーカーです。完全ワイヤレスイヤホンでもその技術力を見せて欲しいところです(完全ワイヤレスイヤホン+B&O)。

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