ティアックは、beyerdynamic製イヤホンのXELENTOシリーズをワイヤレス化できるBluetoothレシーバー内蔵ケーブル「CC XELENTO WL」を2月中旬に発売します。直販価格は29,800円。
beyerdynamic製有線イヤホンのフラグシップモデルXELENTOシリーズ「XELENTO REMOTE」と「XELENTO WIRELESS JP」向けに設計されたBluetoothレシーバー/ヘッドホンアンプ内蔵ケーブル。XELENTOシリーズのMMCX端子からケーブルを外して着け替えることで、Bluetoothワイヤレス化できます。
Bluetooth 4.2対応で、コーデックはaptX HD、aptX、AAC、SBC受信に対応。プロファイルはHSP、HFP、A2DP、AVRCP、GAVDPに対応。
Mimi Definedの音質パーソナライゼーション技術を用いた「MOSAYC sound personalization by Mimi Defined」にも対応。個人の聴覚特性に合ったサウンドに自動調整できるほか、耳への負担を抑えたリスニングが可能になるといった機能を実現できます。iOS/Android用無料アプリ「MIY」で同機能の詳細な設定が可能です。
連続使用は最大約8時間。充電時間は約75分。ケーブル長は0.38m。重量は15g。充電用のUSB Type-Bケーブルが付属。
有線イヤホンの高級機として知られる「XELENTO REMOTE」と「XELENTO WIRELESS JP」。「XELENTO WIRELESS JP」にはもともと、「CC XELENTO WL」と同様内容のBluetoothレシーバー内蔵ケーブルが付属していました。どうやら、「CC XELENTO WL」はそれの単売商品のようです。
基本的には、「XELENTO REMOTE」をBluetooth化するためのアダプターということになりましょうが、MMCX規格での着脱が可能なので、MMCX端子を備えた幅広い有線イヤホンに使用できる汎用性を備えています(端子周りの余裕などの違いにより、全てのMMCXイヤホンに使用できるとは限らないことに注意してください)。
と言っても、今どき、MMCX規格でのBluetoothレシーバーは珍しくなく、まして、3万円というのは競合製品に比べてもかなり高いです。
それでも、あえて本機を選ぶとすれば、音質パーソナライゼーション技術「MOSAYC sound personalization by Mimi Defined」でしょう。これは、「CC XELENTO WL」でなければ利用できない機能ですから。
対応コーデックがaptX HDがあるのはいいとしても、LDACやaptX LLなどにも対応して欲しいというのが、もし、今後の新製品がある場合の希望でしょうか。できれば、aptX adaptiveも。
なお、LDAC対応のMMCX接続型Bluetoothレシーバーとしては、ソニーの「MUC-M2BT1」があります。ただ、やや入手の安定性に欠けます。
また、LDACには対応していませんが、aptX HDに対応しているShureRの「MCE-BT2」が製品の入手性では安定しています(Bluetoothリケーブル+beyerdynamic)。
安さ重視ならTRN BT3Sが約3,500円ですが、aptXまでの対応です。