Bang & Olufsen(B&O)は、円形筐体のBluetoothスピーカー「Beosound A1 2nd Gen」を5月28日より発売します。価格は29,900円(税込)。
2016年に発売された「Beosound A1 」(第1世代に相当・税込み価格同じ)の後継機。
特徴的な円形デザインを継承しながら、新機能や使い勝手の改善など多くの改良が施されています。「Beosound A1」と比較しての違いも交えながら、「Beosound A1 2nd Gen」の内容をご紹介します。
先代の「Beosound A1」はデンマークのインダストリアルデザイナーであるセシリエ・マンツ氏がデザインした特徴的な円形デザインと金属製ボディの品位感、ソフトレザー製のストラップなど、デザイン性に優れていることに大変定評のあるB&Oらしいプロダクトでした。また、B&OのBluetoothスピーカーとしてもっとも小型であるという点も魅力です。
「Beosound A1 2nd Gen」はおなじみの基本的なデザインは継承。一方、操作ボタンやLEDインジケータなどの配置を見直し、使い勝手を向上させています。もともとB&Oは見た目優先の製品にありがちな操作のしずらさといった欠点はあまりない方でしたが、これにより、いっそうの使いやすさが実現されています。
精密な貫通孔パターンを施したグリルはアルマイト加工のアルミニウム素材、ストラップには防水加工を施した本革を採用と、「Beosound A1」同様のモノとしての品位感を維持しながら、「Beosound A1 」では非対応だったIP67等級の防塵・防滴性能も備えています。
もともと、突起のあるボタンなどは排除して表面をスムースな仕上げとすることで、日常使用による衝撃や摩擦に十分な耐久性を備えているのも魅力でしたが、これに防水・防塵性も加わり、アウトドアでの適性も備えた全方位的な使用に対応できる万能型のスピーカーに進化した感があります。
防水性や防塵性を高めると見た目が良く言えばタフな感じ、悪く言えば不格好でゴツイ印象になりがちなことを考えると驚異的な外観の美しさの維持と言えるでしょう。
外形寸法は133×133×46mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は558g。133×133×48mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は600gだった「Beosound A1 」より7%ほどの軽量化にも成功しており、携帯性も高まっています。
360度全方位に音を広げる「True 360°sound」を採用。「Beosound A1」でも同じく360度全方位に音を広げる「True360オムニディレクショナルサウンド」としていましたが、名称が変わっているので、改良が施されているようです。
ユニットは、3/4インチ径シルクドーム・ツイーターと、ネオジウムマグネットを使った3.5インチ径アルミコーン・ウーファーの2ウェイ構成。構成とユニット径は従来と同じですが、ユニットは新開発のようです。
2つのドライバーは、高性能DSPと個別の30WクラスDアンプで駆動。アンプ出力自体は従来同様。
再生周波数帯域は55Hz~20kHzと、「Beosound A1」の60Hz~24kHzからすると低音の再生能力が高まっています。
最新のBluetooth 5.1に準拠。対応コーデックは第1世代ではSBCのみでしたが、第2世代ではAACとaptXを追加。高音質、低遅延でのワイヤレス接続をiOSデバイスやAndroid端末、Windows PC/MACなどで楽しめます。
最大2つのデバイスで利用できるマルチポイントや、2台を組み合わせたステレオ再生、B&Oアプリを使ったEQなども新たに対応。音質を向上させた再生や音質のカスタマイズ性もアップ。
ラインアレイ配置の3つの高性能マイクを新搭載しており、通話音声が大幅に改善されているのもポイント。リモートワーク用のスピーカーフォンとしても活用できるでしょう。
B&Oスピーカー初のAlexaボイスアシスタントに対応しているのもポイント。5m離れた場所からも音声認識できるという高性能を謳っています。
内蔵バッテリーを2,200mAhから3,000mAhに大容量化。中程度のボリューム(70dB)再生で最大で約18時間の長時間再生が可能となり、前モデル比で4時間延長。また控えめなボリューム(55dB)であれば、前モデル比で約2倍の48時間再生の長さを誇るとしています。
充電時間は5V/3A時で2.75時間と従来の2.5時間からわずかにアップ。充電端子は従来同様USB-C。2016年発売の「Beosound A1」もUSB-Cだったことに驚かされるとともに、同社の先進性がわかります。
こうして比較してみると、第1世代から2世代への進化・改良は明らかです。もともと「Beosound A1」はこれだけコンパクトでありながら高音質志向のBluetoothスピーカーとしてまさに孤高の地位を築いていました。しかし、進化の早いBluetooth関連機器にあって、4年のロングセラーは、内容の古さが否めない状況を招いていました。それだけに今回のモデルチェンジはまさに待望されたものです。
新規に追加された機能や改良されたポイントはいずれも納得できる内容ばかり。価格据え置きもうれしいポイントです。
あえて言えば、ステレオミニで良かったのでアナログ有線入力が欲しかったことと、aptX HDコーデックにも対応して欲しかったくらいでしょうか(Bluetoothスピーカー+B&O)?