Bose(ボーズ)から発売されている完全ワイヤレスイヤホンの最新モデル「QuietComfort Earbuds II」が2023年初頭のソフトウェアアップデートで、aptX Losslessと低遅延機能に対応すると海外メディアが伝えたというニュースを国内のiPhone関連のニュースサイト「iPhone Mania」が伝えています。
aptX Losslessは、Qualcommが策定するワイヤレスオーディオプラットフォーム「Snapdragon Sound」の一機能となるBluetoothコーデックで、最大1.2 Mbpsのビットレートにより、44.1kHz/16bitのCD品質のロスレス伝送を可能にするというもの。ロッシー伝送によるハイレゾ相当伝送のLDACやaptX Adaptiveとは異なり、44.1kHz/16bit品位なら元データを改変せずに送れるのがメリットです。
ただ、最新のコーデックということもあり、2023年1月1日現在、aptX Lossless受信に対応する完全ワイヤレスイヤホンはオーストラリアNuraブランドの「NuraTrue Pro」(2022年12月23日に発売されたばかり)のみという状況。aptX Lossless送信対応スマホについてはあるのかさえよくわからない状況です(2023年の近いうちに必ず出てくるでしょうが)。
QualcommとBOSEの間で協業を進めているという状況もあり、今回のアップデートになるようです。そのほかのメーカーに波及するのはまだちょっと先のような感じもします。
aptX Losslessに対応するとaptX Adaptiveにも対応となるようなので、これまで高音質コーデックへの対応が消極的に見えていたBoseの完全ワイヤレスイヤホンがいっきに高音質コーデックを纏った最新ギアになるというのも驚きです。
aptX Lossless送受信にはおそらく関係しないであろうiPhoneに関するニュースサイトが日本でははじめてこの話題に触れているのも面白いところです。