Bowers & Wilkins(B&W) Pi5 S2 完全ワイヤレスイヤホン
ディーアンドエムホールディングスは、英Bowers & Wilkinsの完全ワイヤレスイヤホン新モデル「Pi5 S2」を2023年2月上旬に発売しました。オープン価格で、発売当初の実売価格は48,400円前後。6月から実売価格は3.6万円程度になっています。
「Pi5」の後継。搭載するドライバーユニットも含め、音響性能は初代と同じ。
Pi5の後継機で4つのポイントを強化したのが違い
「駅構内などの混雑した場所で音切れが発生する」「イヤホン単体でより長い連続再生時間が欲しい」「アプリの機能を充実させて欲しい」といったユーザーからの要望を受け、S2モデルでは4つのポイントを強化しています。
1つ目は接続安定性。アンテナ設計を刷新する事で、通信距離を最大25mまで向上。
2つ目はイヤホン内蔵バッテリーの容量を25%アップ。イヤホン単体での音楽再生時間が従来の4時間から5時間へと延長されました。
スマホなどで使える専用アプリも変更。従来より高機能な「Bowers & Wilkins Musicアプリ」に統合され、使いやすさがアップ。装着方法などのクイックガイドが用意されるほか、アプリ内での音楽再生にも対応するようになりました。
最後に音質や機能には関係ありませんが、パッケージを刷新。より環境に優しくゴミの出ないものに変更しています。
デザインは、前モデルからカラーバリエーションを拡充しており、ストーム・グレー、クラウド・グレー、スプリング・ライラック、セージ・グリーンの4色を用意しています。
そのほか、オーディオ面を中心にした内容はPi5同様
そのほか、オーディオ面を中心にした内容は従来と同じ。
B&Wの最上位スピーカー 「800 Series Diamond」の音響担当者がサウンドチューニングを手がけています。9.2mmカスタム・ダイナミックドライバーを搭載。
Bluetoothコーデックは、対応コーデックはSBC、AAC、aptX。
機能的には環境に合わせて最適なノイズキャンセリングを行なうアクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能を搭載。騒音低減や通話用に計4つのマイクを搭載。
イヤホン本体の防塵・防滴等級はIP54。15分の充電で2時間の連続再生が可能なクイックチャージ機能およびワイヤレス充電機能も引き続き搭載。
Bowers & Wilkins(B&W)Pi5 S2 レビューサイト
Bowers & Wilkins(B&W)各種レビューから読み取れる評価を分析
「Pi5 S2」の肯定的な評価のまとめ
「Pi5 S2」の肯定的な評価をまとめました。以下はその概要です:
「Pi5 S2」の音質は非常にバランスの取れたものであり、広い周波数帯域をカバーしていると述べられています。広いダイナミックレンジと豊かな音場表現を持っていると述べられています。
優れたディテール表現に関しても高い評価がありました。特に中高音域のクリアさと解像度が称賛されています。サウンド傾向は非常に自然であり、低音の迫力とクリアさについても高く評価されています。
音質は全体的に非常に洗練されており、特にヴォーカルの再現性と楽器の表現力に優れていると評価されています。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能の性能や周囲の騒音を適切にカットする能力にも肯定的な意見がありました。通話品質についても好意的な意見がありました。また、ワイヤレス接続の安定性と操作性にも高い評価がありました。
イヤホン本体のデザインやケースの品質についても好意的な意見がありました。デザインとビルドクオリティが高く、高級感があると称賛されています。
「Pi5 S2」の否定的な評価のまとめ
「Pi5 S2」の否定的な評価をまとめます。
音楽再生時における中低音域の表現について、やや物足りなさを感じる場合があると述べられています。これは、メリハリやドンシャリではなく、自然な再現性を追求した結果かもしれません。
せっかく高音質な再生能力を持っているのに、aptX AdaptiveやLDACといったハイレゾコーデックには対応していないのは残念という意見もあります。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)の性能に関して、周囲の騒音を完全に遮断するわけではないという指摘がありました。また、高周波数帯域の騒音に対して効果が限定的であると述べられています。ANC性能はBoseやSONYが抜け出ており、そのほかのメーカーになるB&Wとしてはそこまでの性能はないのかもしれません。
通話品質に関しても不満の声がありました。通話時に相手の声が遮断されることがあり、クリアな通話が難しい場合もあったという感想があります。通話性能に関しては、ビジネス用ヘッドセットを得意としているJabraなどのメーカーに一日の長があると言われており、この分野でのノウハウが多くはないB&Wには荷が重いかもしれません。
操作性について一部批判的な意見がありました。タッチコントロールの感度が高すぎるため、誤操作が生じることがあると指摘されています。
イヤホンの装着感に関して不満の声がありました。耳にしっかりとフィットせず、長時間の使用には不向きと感じた人もいたようです。これは個人差が大きい項目であり、一般化できる評価でないことに留意してください。
イヤホンのバッテリー持続時間について短く感じるという指摘がありました。特に、ANC機能を使用するとさらにバッテリー消耗が進むと述べられています。
Bowers & Wilkins(B&W) Pi5 S2がおすすめのユーザーは?
B&Wの完全ワイヤレスイヤホン「Pi5 S2」は、音質とデザインに重点を置いたハイクオリティなモデルです。以下におすすめのユーザー像と使い方をまとめます:
CD品位までをおもに聴く音質重視のユーザー: Pi5 S2はバランスの取れた音質や豊かな音場表現、クリアな中高音域が特徴です。音楽のディテールや解像度を重視する高音質志向のユーザーにおすすめです。高品質な再生能力を活かして、クラシック、ジャズ、ヴォーカルなど、音楽の幅広いジャンルを楽しむことができます。ただし、aptX AdaptiveやLDACといったハイレゾコーデックには対応していないことは念頭に置いてください。高音質なCD品位までの音源を楽しむ方に適しているでしょう。
デザインにこだわるユーザー:Pi5 S2は高級感のあるデザインとビルドクオリティが特徴的です。シンプルで洗練されたデザインが好みのユーザーや、ファッション性を重視するユーザーにおすすめです。イヤホンを使う際にスタイリッシュな外観を重視する方にピッタリです。
音楽鑑賞や動画視聴に使用するユーザー:Pi5 S2は広い周波数帯域をカバーし、豊かな音場表現を持っています。そのため、音楽鑑賞や映画鑑賞、動画視聴など、エンターテイメントコンテンツを楽しむ際に最適です。クリアなサウンドと音場の広がりを楽しみながら、没入感のある体験ができます。
オフィスや外出先での通話に使用するユーザー:Pi5 S2はANC機能があり、周囲の騒音を適切にカットする能力があります。通話品質にも一定の評価があります。オフィスや外出先での通話に利用する際にも活用できるでしょう。
これらのニーズに合致したうえで、3.6万円程度という完全ワイヤレスイヤホンとしてはほどほどに高額な価格に納得できる方におすすめできるモデルと言えそうです。
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