Bowers & Wilkins (B&W)Px7 S2 ノイズキャンセリング搭載ワイヤレスヘッドホン
ディーアンドエムホールディングスは、英B&W(Bowers & Wilkins)のノイズキャンセリング(ANC)搭載ワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」を2022年7月下旬に発売しました。価格はオープンプライスで、店頭価格は60,000円前後を見込む。カラーはブラック、ブルー、グレーの3色。
「PX7」(2019年発売)の後継機 ほとんどの部分が刷新
「PX7」(2019年発売)の後継機。モデル名としては「S2」で後継機ですが、デザインやサイズだけでなく、ドライバーや内部構造など、ほとんどの部分が刷新されているとしています。
新開発40mmカスタムドライバーユニット、再生音のクオリティに影響を与えないというANC機能、メモリーフォームにより“歴代最高のフィット感”を追求したというイヤーパッド、高級素材をふんだんに用いたラグジュアリーなデザインなど、すべてをアップデート。
「これまでにB&Wが作り上げてきた歴代のワイヤレス・ノイズキャンセリング・ヘッドホンの中で最高の1台と言えるもの」としています。
開発にあたっては、B&Wのハイエンドスピーカー、800シリーズを手掛けるエンジニアが監修しており、スピーカーのような鳴り方を、ヘッドホンでも追求したとしています。
専用設計の40mmカスタムドライバーユニットを搭載
B&Wのスピーカーから着想を得て、ヘッドホンの要件に合わせて新開発したという専用設計の40mmカスタムドライバーユニットを搭載。振動板の素材にバイオセルロースを採用。エッジ部分は、スピーカーと同じ構造である“フリーエッジ”で、振動板全体がスムーズに振幅するため、歪みが極めて少なく、空間表現に優れるとしています。ボイスコイルの拡大と磁気回路の強力化も加わって、高速なレスポンスと低歪みを両立し、正確かつ高解像度なサウンドを追求しています。
ドライバーはイヤーカップ内に角度を付けて配置し、ナチュラルで臨場感の豊かなサウンドステージを実現するとしています。
ヘッドホンとしてはオーバーイヤーの密閉型で重量は307g。
独自に開発したANC(アクティブノイズキャンセリング)技術を採用。通話用2つを含む、左右合計6つのマイクを搭載。「音楽性をいささかも損なうことなく不要なノイズのみを高い精度で取り除く」としています。
BluetoothのコーデックはaptX Adaptiveをサポート
Bluetoothのコーデックは、SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive(24bit/48kHz)をサポート。Bluetoothは最新のVer 5.2に準拠。Ver 5.2で可能な新規格「LE Audio」をアップデートでサポートする可能性もあります。そのほか、マルチポイントにも対応。
さらに、USB-DAC機能(48kHz/24bit対応)を搭載。USB-CケーブルでPCやスマホと接続すると、バッテリーを充電しながら高音質な再生が可能。また、3.5mmステレオミニジャックでの有線接続にも対応。付属のキャリングケースにUSB-Cと3.5mmステレオミニプラグ、それぞれのケーブルが同梱。
ハウジング外周の後頭部側に操作用の物理ボタンを配置。右ハウジングは「電源/ペアリング」「再生/停止」「ボリューム」ボタンが、左ハウジングには「クイックアクション」ボタンがそれぞれ配置。クイックアクションボタンは、ANCの切り替えと音声アシスタントを排他で割り当てられる機能で、後述の「Bowers & Wilkins Music」アプリから設定変更できます。
専用の「Bowers & Wilkins Music」アプリで各種設定や操作が行えます
専用の「Bowers & Wilkins Music」アプリで各種設定や操作が行えます。
接続機器とのペアリングや、イコライザーによるサウンドの調整、ANCとアンビエント・パススルーの切り替え、バッテリー残量の確認が可能。今後のアップデートで、同アプリからヘッドホンへ直接音楽をストリーミングする機能も追加する予定というのも注目です。
バッテリーの持続時間は、再生で30時間。15分の充電で最大7時間の再生ができる急速充電にも対応。
Bowers & Wilkins (B&W)Px7 S2 レビューサイト情報
Px7 S2 各種レビューから読み取れる傾向
クラシックに強いモニターライクなサウンドが特徴のB&Wの最新ヘッドホンであり、「これまでにB&Wが作り上げてきた歴代のワイヤレス・ノイズキャンセリング・ヘッドホンの中で最高の1台と言えるもの」としているだけに、大いに期待させます。
その品位は、やはりクラシック音楽再生に実力を発揮するワイヤレスヘッドホンというのがポイントのようです。
AVウォッチのレビュー記事で
「音数やダイナミックレンジが広いクラシック音楽を、ここまで的確に表現できるBluetoothヘッドホンを筆者は他に知らない。」
と評価していることがそれを端的に示しています。
一方、高性能を謳うANC機能については、「音楽性をいささかも損なうことなく不要なノイズのみを高い精度で取り除く」という姿勢に表れているように、ソニーやボーズのような強力なANC性能というよりは、屋外のそれなりに騒音のあるところでANCを効かせても、ANCヘッドホンにありがちな音質の変化や劣化を感じさせないことに注力しているようです。
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