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Campfire Audio Andromeda Emerald Sea レビュー・音質情報

Campfire Audio のイヤホン新モデル「Andromeda Emerald Sea(アンドロメダ エメラルドシー)」

ミックスウェーブは、米Campfire Audio のイヤホン新モデル「Andromeda Emerald Sea(アンドロメダ エメラルドシー)」 を2023年4月28日に発売しました。オープン価格で、税込みの実売価格は184,900円前後。

オリジナルモデル以降、数々のバリエーションモデルを発売している「Andromeda」の最新バリエーションモデル。最新のドライバー技術であるデュアルダイヤフラムバランスド・アーマチュアドライバーを採用するなど、オリジナルとはかなり異なるモデルとなっています。

低域用にカスタムデュアルダイヤフラムBA×2、中域用にカスタムデュアルダイヤフラムBA×1、高域用にカスタムデュアルダイヤフラムBA + T.A.E.C×2の、合計5ドライバーを搭載しています。カスタムデュアルダイヤフラムBAは歪みが少なく、安定性と弾力性に優れ、内部チャンバーを調整することで、温かみのあるスイートなアナログサウンドを提供することができるとしています。

筐体は、Campfire Audioの角ばったデザインを継承しつつ、サイズと快適性を向上させたアルミニウム削り出しの新形状で、内部パーツの改良により、人間工学に基づいた、今までのAndromedaで最もフィット感に優れた筐体デザインになっているとしています。

筐体をスッキリ見せるためにネジを無くし、精巧に加工されたリングでまとめています。海をイメージし、3Dプリントした手はエイジングされた銅のように加工し、雨風に晒されたギリシャ神話のアンドロメダ像をイメージしています。

独自のチューブレス技術T.A.E.Cと、各ドライバーのハウジングを組み合わせた複雑な構造を3Dプリンターで成型し、内部チャンバーやドライバー前方の容積の最適化、音響ダンパーを配置することで、電子部品を使わずに理想的なクロスオーバーを実現しているとしています。

MMCX端子でケーブル着脱が可能で、新作ケーブル「Time Stream Cable」が付属します。3.5mm、2.5mm、4.4mm端子の3種類のケーブルが付属。

新しいレザーケース「Dimensional Folding Case」も付属しており、デュアルポケットのスペースを大きく確保し、マグネット式の留め具がケースをしっかりと閉じるようになっています。

新しいパッケージはウッドボックスで、ユーザーがイヤホンを飾る台として使うこともできます。

再生周波数特性は5Hz~20kHz。入力感度は94dB SPL@1kHz:11.84mVrms、インピーダンスは6.375Ω@1kHz。

※Campfire Audioの独自技術「Tuned Acoustic Expansion Chamber(T.A.E.C)」

Campfire Audioの「Tuned Acoustic Expansion Chamber(T.A.E.C)」は、音響設計のために特別に開発された技術です。この技術は、イヤホン設計において一般的に使用される音導管(サウンドチューブ)を使わず(チューブレス)にイヤホンの音を調整するのが特徴です。

T.A.E.Cは、特別に設計された内部チャンバーを使用して、高域のエネルギーを増幅し、中域と低域の再生を補完することで、豊かで広がりのある音場を作り出します。このチャンバーは、高品質の音を生み出すために、非常に精密な加工が施されています。

T.A.E.C技術を搭載したCampfire Audioのイヤホンは、高解像度で豊かな音質を実現することができます。また、T.A.E.Cの設計により、周波数特性が非常にバランスの取れたものになっており、音楽のジャンルを問わず、広範囲な音楽ファンに愛用されています。

Campfire Audioのイヤホン人気モデル「Andromeda」とそのバリエーションモデルのこれまで

Campfire Audioのイヤホンで最も人気のあるモデルの1つ「Andromeda」。

オリジナルの初代Andromedaは、2016年にリリースされた、5つのBAドライバー(Low×2、Mid×1、High×2)を搭載した有線カナル型イヤホンです。高品質な音質と、特に高い解像度とディテール性能で人気を博しました。Andromedaは、明瞭な中高音域、豊かな低音域、そして幅広い音場が特徴です。

とりわけ華やかなほどの煌びやかな高域のサウンドはAndromedaの個性を決定づけるインパクトがあり、Andromedaを一気に人気イヤホンに押し上げた要因と言えるようです。また、魅惑的な輝きのあるエメラルドグリーン塗装の角ばった独奏的な外観もAndromedaの人気やイメージを支える大きな要因となっています。AndromedaはCampfire Audioのイヤホンで最も人気のあるモデルになっただけでなく、10万円超という高級イヤホンそのものの代名詞的存在になったとさえ言えます。

その後、Andromedaには、いくつかのバリエーションモデルが登場しました。基本的には初代のオリジナルAndromedaの内容やデザインを踏襲していますが、なかにはドライバー構成から異なる、特徴的なカラーリングも異なるなど、まるで別物のようなモデルでもAndromedaと称しているモデルもあり、AndromedaというモデルがいかにCampfire Audioにとって重要なのかも感じ取れます。

Andromeda 2019

ドライバーなどは同じマイナーチェンジ版。筐体コーティングの変更により色味が若干変わり、MMCX端子もより接続性を高めた形状に変更。付属品も変更されています。イヤホン本体には手が加えられていないので、ほぼオリジナルに近いバリエーションモデルと言えます。

Andromeda Special Edition Gold– Andromedaの高級版としてリリースされました。BAユニットを2基追加した7BA構成。見た目もブラックのカラーリングでオリジナルとは異なっています。

Andromeda S – 2019年にリリースされた、Andromedaの性能を向上させたモデルです。ミッドレンジ(中域)の再チューニングを行い、よりバランスの取れた音質を実現しました。ジュエリーのように輝く特注のステンレススティール筐体を採用。これもオリジナルとは異なるカラーとなっていまs。

Andromeda 2020 – 2020年にリリースされた、Andromedaのアップグレード版です。内部パーツを単一のパーツで成型した新構造「ソリッドボディ設計」を採用し、より滑らかで自然な音を実現しました。また、より高品質なケースを使用しており、より高級感があります。

Andromeda MW10 – 2020年にリリースされた限定モデル。クロスオーバーを再設計したほか、“今後Campfire Audioの主流となる製造基準” として開発された、3Dプリンターによるセラミック製のアコースティックチャンバーを初採用。

以上が、Andromedaとそのバリエーションモデルについての概要です。Andromedaは、高品質な音質と快適な装着感、モノとしての質感で人気を博しており、そのバリエーションモデルもそれぞれに特徴があります。

Campfire Audioのイヤホン用設計技術「Tuned Acoustic Expansion Chamber (T.A.E.C)」は全てのAndromedaで採用されており、他とは一味違うAndromedaのサウンドの秘密になっているものと思われます、

Campfire Audio Andromeda Emerald Sea レビューサイト情報

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Campfire Audio Andromeda Emerald Sea レビュー(ツイッター)

Campfire Audio Andromeda Emerald Sea 各種レビューから読み取れる傾向

Campfire Audio Andromeda Emerald Seaの音に関しては、高解像度で聴き疲れしないうえでバランスが良いという好意的な評価が多く見られます。低音もパンチがあり、中音域も良いとの声がありますが、高音域に関してはオリジナルAndromedaのイメージからするともう少し伸びやかさが欲しいとの指摘もありました。

どうも、Andromeda Emerald Seaは、現代最新の高級イヤホンとして、隙の少ない万能型の優良モデルとして出来上がっているようです。

一方、オリジナルのAndromedaが備えていた、必ずしも原音忠実でなくとも輝きや煌びやかさのある高域という、Andromedaの人気や独自の地位を築いた要因とも言われるサウンド傾向が薄まっていることを残念に思う向きはあるようです。これは贅沢な意見かもしれませんが。

また、装着感は良いとの意見が多く、この点の改善は歓迎されています。

ウッドボックスや革製のケースも使いやすく、モノとしての質感もよく、付属品も充実しているという意見があります。

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