イヤホン愛好家にはおなじみのCampfire Audio(キャンプファイヤーオーディオ)から、イヤホンの新モデル2機種が海外発売。
「Satsuma 蜜柑」(みかんの意味)199ドルと、「Honeydew 蜜露」(ハネデューメロンの意味)249ドルの2つ。
モデル名からしてCampfire Audio初と思われる日本語が入っており、これまでとは違う何かを感じさせます。
見た目もびっくり。まさに柑橘類を思わせるカラーリングは瑞々しくジューシーさも感じさせる色合いと質感。
下手をするとおもちゃのような雰囲気ですが、そこはCampfire Audio。イヤホンとしてはしっかりしているようで、「Satsuma 蜜柑」はBA型ドライバー1基(Bellsing製?)、「Honeydew 蜜露」10mm径のダイナミック型ドライバー、振動板はLCP(液晶ポリマー)を使用と、見掛け倒しではありません。
筐体デザインも、「Satsuma 蜜柑」についてはAndromeda以来のCampfire Audioのイメージである角ばった形状であり、一目でCampfireであるとわかるもの(いわゆる中華イヤホンにマネされるようになったデザインでもありますが)。どちらの筐体もABS樹脂で3Dプリンターで精密に作られています。もちろん、リケーブルにも対応しています。
Campfire AudioというとAndromedaに代表されるように、国内価格で10万円を超える高価なイヤホンが中心で、現行機でもっとも安い「IO」が約3.5万円でした。
それがこの2モデルはこれまでにないリーズナブルな価格で登場。新たなエントリーモデルとなります。
ふざけているのか本気なのか少し判断しにくいほど意外な方向性を打ち出してきたCampfire Audio。6月25日には、DAPメーカーのAstell&Kernとコラボした「AK SOLARIS X(エーケー・ソラリス・エックス)」(約20万円)も発表。なにか新機軸を模索しているのかもしれません。
面白グッズ的な要素もあり、他に類を見ないイヤホンと言えるでしょう。こうした企画ものなら、いわゆる中華メーカーのほうが得意な気もしますが、まさかCampfire Audioが行うとは意外です。さんざん中華メーカーにマネされた意趣返しでもないでしょうが、中華メーカーもCampfire Audioの行動力を見習って?面白い企画を考えて欲しいものです?
イヤホン愛好家の間では、この外観のインパクトと手ごろな価格で注目されています。とりあえず2つとも買いたいという人も少なくないようです。
世の中、何が流行るかわかりませんから、この2モデルが日本で発売されれば、これまでCampfire Audioや1万円以上のイヤホンに興味のなかった層に売れる、ということもあるかもしれません。
国内発売はあるようですから、その発表を待ちたいところです。
ミックスウェーブは「SATSUMA」と「HONEYDEW」の2モデルを8月27日より国内発売しました。税込みの実売価格は「SATSUMA」が23,900円前後。「HONEYDEW」が29,700円前後。