低価格(5千円以下程度まで)の中華イヤホン紹介。
Coffee Bean DC-1は、CCZという新興メーカーによる1DD構成のエントリーイヤホン。国内アマゾンでは2千円程度で買えます。
出典:Amazon
Coffee Bean(コーヒー豆)というモデル名のとおり、コーヒー豆を思わせる形状とカラーリングが特徴的で、見た目重視のネタ的なイヤホンなのかと思いきや、発売直後から多くの個人ブログやツイッター、2chなどでその実力の高さを賞賛する人が続出している意外な?事態となっています。
ドライバーには10mm口径のPET複合振動版を採用した二重磁気回路ダイナミックドライバーを1基搭載。ハウジングは樹脂製。ハウジングにはベント穴がひとつ開けられています。コネクタは凸型の2pin 0.78mmを採用。軽量設計で片側2.3g。
インピーダンス 18±2Ω
再生周波数帯域 20Hz〜20kHz
音圧感度 111dB±3dB
とスペックは一般的で、非力なスマホのヘッドホン端子でも音量は取れそうな数値にまとめています。
同社の特許であるというTPE樹脂製のイヤーウイングと溝構造のイヤーピースデザインの採用で、高い装着性と遮音性を追求しているのも特徴。ハウジング背面のサイドにTPE樹脂製のイヤーウイングが貼り付けられており、見た目にも特徴的。
イヤーピースはドライバーが鼓膜に近いように設計され、溝構造により音が立体的に反射し、音のディティールや音場が向上するとしています。ここも価格を考えるとかなり注目できそうです。イヤーピースは3サイズ付属。
カラバリはブラックとブラウン。コーヒー豆っぽいのはブラウンで、ブラックのほうは割と普通のイヤホンに見えます。パッケージにもコーヒー豆が印刷されており、メーカーとしてはここはこだわりたいところなのでしょう。
CCZは「CCZ Plume」という、これまた金ピカで見た目優先かと思いきや、やはり音質の評価も高い実力機を出しており、このメーカーは見た目にも音質にも両方こだわっている正統派?のイヤホンメーカーということでいいようです。
出典:Amazon
モデル名とカラーリングが見た目優先的ながら、音質への評価はかなり高いものがあります。基本的には低音が強めのドンシャリ系ながら、ウォームさと自然さを備えており、一般的な感覚として、これで十分というレベルの高音質機と言えるようです。
新興メーカーながら、すでに評価を確立しているKZあたりの同クラスの定評機(KZ EDX、CCA CA2 TRN MT1など)とも同等にわたり合える実力と評価する人も少なくなく、またこのクラスにハイコスパな名機が誕生したようです。
しいて言えば、中域が相対的に弱いようなので、ボーカル重視よりは低音や高音重視のサウンドを好み人向けかもしれません。また、低音の締まりが弱いという人もいて、このあたりが新興メーカーの弱さなのかもしれません。
ただ、同クラスの定番機はいずれも音質傾向が違うため、どれが簡単に一番と言うのも難しく、個人個人で自分に合った好みの一台(一台で済まないかも…)を見つけることが肝要なのではないでしょうか。
つまり、本機も低価格中華イヤホンの愛好家(収集家?)にとって買っておくべきモデルと言えるのではないでしょうか。