今や何の説明もいらないほど有名になってしまった小山田圭吾氏(Cornelius)。
まさかこんなことになるとは。
小山田氏の過去の行為についてはどこかで見聞きした覚えはあったような気がします。
それでも、幅広い年代に広く知られているほどではないという現実が良かったのか、問題になるレベルにはならず、今日までミュージシャンとして第一線で活躍し続けてきたわけです。
それがオリンピック直前のタイミング(7月14日)で、開会式の音楽に関わっているという発表により、数日で辞任という結果になりました。
今回のことで彼の存在や過去の出来事をはじめて知ったという人が相当いたようで、いわば、一夜にして知名度が国民的になってしまったことは誠に皮肉です。
どうして彼が選ばれたのか、彼自身も受けたのかわからないことだらけですが、少なくとも「オリンピック」というイベントの音楽に参加するのはもともと難しかったと言わざるを得ないと思います。
どんな悪い人間でも、結果として生み出された作品の評価とは切り離されるべきだと個人的には思っています。
ただ、作品の評価ということではなく、社会的に公益性のある活動に参加する場合は、最低限以上の人間性は必要なのではないでしょうか。
そういう意味で、オリンピックの仕事に携わるのはまずかったと思います。
さて、結果的にこのようなことになると、急にいままで販売・公開されていた当事者の仕事が無かったことにされる(削除される)といったことも起こりがちです。
実際、彼が携わっていたEテレの番組も急に休んでいますし、彼が受けたウォークマンのインタビューも削除されているそうです。
そうなると、彼の本業である音楽についても、CDの販売からサブスク、ハイレゾ音源の公開などが停止する可能性もあります。
たとえば彼のハイレゾ音源は、調べてみるとアルバムではSENSUOUS(オリジナルは2006年10月25日発売)、Mellow Waves(2017年6月28日)など4つあります。代表作であるFANTASMAはハイレゾで作成されていなかったためかありません。
実際、配信停止になるかまではわかりませんが、不安がある人で彼の音楽を入手しておきたい人は早めに行動したほうがいいかもしれません。