COWON iAUDIO HiFi コンパクトなハイレゾDAP!
韓国のコウォン(COWON)はポータブルオーディオプレーヤー新製品として、ハイレゾ対応のコンパクト機「iAUDIO HiFi」を2月21日に発売。オープン価格で、実売予想価格は19,800円前後。
COWONの小型MP3プレーヤーのデザインを踏襲しながら、新たにハイレゾ対応などのスペックアップを果たしたという製品。見た目やサイズなどから、2007年ごろに発売された、「iAUDIO 9」がベースモデルのようです。
iAUDIO HiFiの内容
外形寸法は95×43×8.9mm、重量は41g。内蔵ストレージメモリは128GB。microSDカードでの容量増加には対応しません。液晶画面の搭載と、静電容量式タッチインターフェイスに対応。
PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHz ネイティブ再生までのハイレゾ音源再生に対応。再生対応フォーマットは、DXD/DSD(DFF、DSF、ISO)/FLAC/WAV/AIFF/Apple Lossless/APE/MP3/WMA。
DACチップはシーラスロジックの「CS43131」を採用。ヘッドホンアンプも内蔵したDACチップで、省電力化も特徴です。S/Nは130dB、THD+Nは0.0004%とハイスペックなのも魅力です。
ハイインピーダンスのヘッドホンも接続できる高出力の「ヘッドホンモード」も搭載。ヘッドホン出力は3.5mm径ステレオミニのみ。
コウォンのDAPは、音質調整機能が多彩なことと、省電力によるロングバッテリーが特徴です。本機も、サウンドコントロール機能の「JetEffect 5」と「BBE+」を搭載。「JetEffect 5」を使うと、かなり細かく音質を調整できます。5種類のデジタルフィルター切り替えも可能です。11段階に分けて再生スピードを調整することができる再生速度調節機能、区間リピート機能なども装備。
再生時間は14時間(MP3)、10時間(ハイレゾ)。
ベースモデルのiAUDIO 9と比較しての違いは?
いまどき珍しい、外部メモリ非対応のDAP。数千円クラスのMP3プレーヤーを思い起こさせるデザインと薄型・軽量筐体が特徴。実際に、数千円クラスのMP3プレーヤーの定番モデルであった、iAUDIO 9をベースとしたデザインですから当然でしょう。
iAUDIO 9から大幅に価格も上がっていますが、内容は全く異なっています。iAUDIO 9はハイレゾ再生には対応していませんでした。
一方、動画再生機能、FMラジオ搭載、内蔵マイクでの録音、モノラルスピーカー内蔵など、一般的なツールとしての機能は充実していました。バッテリーも29時間再生の長さ。
時代も違いますし、タイプも異なるプレーヤーですので、単純に比較するのはあまり意味がないでしょう。コウォンにはいま、音質志向のハイレゾDAPはほかにもいくつもありますし、逆に安価なMP3プレヤーもあるわけで、その中間的な製品ということでしょうか?
この価格帯のハイレゾDAPとしてはどうか?
この価格にしては、サイズ感以外、あまり特徴はないように思います。Bluetooth送信機能がないのも残念。得意のロングバッテリー性能が高ければ違ったかもしれません。このサイズでバランス接続対応、あるいは、価格がもっとずっと安いなどの特徴があれば、よかったかなあとも思います。韓国の会社ですから、韓国でなら売れそうな感じなのでしょうか(DAP+COWON)。
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