日々の生活を送る上で気になるのが不快なニオイ。特にペットやタバコのニオイはストレスに感じることが多いため、しっかりと対策を講じる必要があります。
そこで今回は、おすすめの脱臭機をピックアップ。脱臭機と空気清浄機の違いや脱臭機の選び方についてもご紹介するので、ケアしたい方はぜひチェックしてみてください。
脱臭機とは、その名の通り、気になるニオイを取り除くための機器です。消臭、脱臭機能が搭載された製品は数多く流通していますが、そのなかでも脱臭機はアロマのように別の香りを散布するわけではなく、空気清浄機とも異なるので、しっかりと脱臭したい方におすすめです。
なお、一口に脱臭機といっても、ニオイを軽減させるタイプや本体内部に設けた金属酸化触媒フィルターによって脱臭するタイプ、脱臭効果のある物質を放出することにより空間単位で脱臭するタイプなど、さまざまな種類があります。
製品によって脱臭効果やメンテナンス方法、掛かるコストなども変わってくるので、それぞれのメリットとデメリットをしっかり確認しておきましょう。
脱臭機と空気清浄機は、それぞれ特化している機能が異なります。空気清浄機は室内に舞うホコリやチリ、不快なニオイなどをまとめて吸い込んだ上で、フィルターでろ過し、浄化するのが特徴です。消臭効果も期待できますが、空気を清浄にすることに重点を置いています。
一方で、脱臭機はニオイの原因となる微小な菌を分子レベルで分解して、無臭へと近づけられるのがポイント。脱臭機能に特化しており、ニオイを元から抑えます。空気清浄機と脱臭機、いずれも「空気をキレイにする」という点では似たようなものに思えますが、それぞれアプローチが異なるので、違いを把握しておきましょう。
ペット特有のニオイの元は、じつはほとんどがアンモニア臭。そのため、ペットのニオイ対策にはアンモニア臭の除去機能に優れた製品を選ぶことが重要です。例えば、活性炭やマンガン系の触媒を素材とした脱臭機は、アンモニア臭の除去に高い効果が期待できます。
なお、製品によってはペット専用の脱臭機もリリースされており、ペットのストレスにならないように静音設計に配慮したモデルもあります。購入する際はぜひ消臭効果だけでなく、使い勝手もチェックしておきましょう。
室内にしつこく残りがちなタバコのニオイを取り除くには、活性炭もしくはオゾンを素材として使用した脱臭機が最適です。活性炭はオールマイティに活用できると言われており、タバコ臭はもちろんのこと、不快なニオイ全般に効果が期待できます。
なお、オゾンとは酸素の原子が集まったもの。気体なので、室内のあらゆる隙間に入り込んで臭気を元から分解してくれるので、部屋中の建材や家具にまで染み込んでしまったタバコ臭やカビ臭などにも有効です。
脱臭方式は大きく吸引方式と放出方式の2種類に分けられます。脱臭したい場所がピンポイントである時は吸引方式のモノがおすすめ。ゴミ箱やペットのトイレ、車内など、ニオイの気になる場所へ脱臭機を設置することで対策を講じることができます。
一方、リビングや寝室など広い空間のニオイが気になる時は放出方式のモノがおすすめ。脱臭機が放出した消臭粒子とニオイ分子とが接触することで部屋の脱臭に効果を発揮します。
なお、消臭粒子がよりニオイ分子と接触しやすいように窓を開けたり、換気扇を回したりすることで、より効果的に脱臭が行えます。また、扇風機やサーキュレーターを併用するのもアリなので、脱臭機単体はもちろん、さまざまな周辺機器と組み合わせることも検討してみてください。
脱臭機はそれぞれ適応範囲が決まっています。例えば5×5mの範囲しか使用できない脱臭機を10×10mの室内の脱臭用に使用しても、希望通りの効果は得られません。購入前は必ず脱臭機を使用する部屋のサイズと脱臭機の適応範囲を確認しておきましょう。
また、意外かもしれませんが、脱臭機の効果は本体サイズによって左右されるものではありません。小さなタイプでも適応範囲にあっていれば、脱臭効果が期待できるので、購入する際はしっかりとチェックしておきましょう。
脱臭機で利用される素材には活性炭やオゾン、フィトンチッドなどがあります。どれも脱臭に有効な素材ですが、どれを選んでも同じというわけではありません。
活性炭はタバコやペット臭、冷蔵庫や靴箱のニオイを消臭する際に適した素材です。ただ、脱臭効果が高い分、劣化するのも早いので定期的な交換が必要なのが弱点です。
オゾンはタバコや食品、体臭などの脱臭に適しています。しかも、酸素が元となるので電気代以外のコストがかからないのもポイント。ただ、アンモニアなどの窒素化合物や化学薬品、人口香料などには効果を発揮しにくいというデメリットがあります。
また、フィトンチッドは排水溝や生ゴミなど、微生物の繁殖によって生じる不快なニオイの対策に向いています。天然由来の成分なので体に優しく安全性が高いのも特徴。ただ、フィトンチッドはそれ自体に香りがあるので、完全な無臭に近づけたい場合は、ほかの素材を検討しましょう。
本体内蔵の「高速メガフィルター3」がニオイを吸着して分解する高性能な脱臭機です。8畳の部屋であればペット臭を約5分、タバコ臭を約2.5分で脱臭できると謳われているのが特徴。犬猫を飼う方やヘビースモーカーの方におすすめです。
プラズマイオンと低濃度オゾンのフィルターが、浮遊ウイルスを素早く吸引して軽減。カーテンやソファーに染み付いたニオイにも効果が期待できると謳われており、さまざまな生活臭が気になる方にもぴったりです。
集じんフィルターは花粉やペットの毛をキャッチするので、アレル物質を軽減する効果も期待できます。気になる部屋のニオイやホコリの問題を解消したい方に便利な製品です。
「金属酸化触媒フィルター」の酸化力で、嫌なニオイを素早く強力に分解する脱臭機です。ニオイの種類に応じた3段階の「トリプル脱臭」により、8畳の部屋でタバコ1本を吸った場合、3分で脱臭すると謳われています。
また、ビタミンC誘導体を放出する「うるおいカセット」を搭載。うるおい成分が溶け込んだ心地よい清風を吹き出します。さらに、「脱臭フィルターオートクリーン」機能により、脱臭フィルターの交換が不要なのもポイント。スリムでおしゃれなデザインも魅力の脱臭機です。
高濃度イオンの「プラズマクラスターNEXT」で、気になるニオイを軽減する脱臭機です。排せつ物臭やペット臭に加え、タバコ臭や汗臭などにも効果が期待できるため、毎日感じるさまざまなニオイを解消したい方におすすめ。脱臭フィルターは光触媒で脱臭性能が持続するため、交換不要です。
ニオイだけでなく、付着ウイルスや付着カビ菌を浄化する効果を期待できるのもポイント。家族が過ごすリビングで使用すれば、清潔な空間を維持しやすい仕様です。
また、強モードで1時間使用した場合の電気代が約0.30円と安いのも魅力。スタイリッシュなデザインなので、かっこいいモノを使いたい方にもおすすめです。
リビングダイニングなど、広い空間で使える脱臭機を探している方におすすめのモデルです。適用床面積の目安が18畳と広いのがポイント。リビングにペットのゲージを置いている方にも適しています。本体内部で次亜塩素酸水溶液を生成し、吸い込んだ空気を洗浄脱臭するのが特徴です。
吸引した空気中の浮遊菌を次亜塩素酸が軽減するため、部屋の空気も清潔に保てます。また、加湿機能付きで部屋の乾燥対策として使えるのも魅力。除菌フィルターや水タンクは洗いやすい形状で、お手入れも楽にできます。大手メーカーの高級感ある脱臭機を使いたい方にもおすすめです。
手のひらサイズのコンパクトな脱臭機です。微粒子イオンの「ナノイーX」には不快なニオイを軽減する効果が期待できるため、洗えない衣類の脱臭にもおすすめ。ハンガーに掛けたジャケットの内側に吊るせば、汗臭やタバコ臭もケアできます。
毎日持ち歩くカバンや小物を脱臭したい方にもおすすめです。電源コードに加えてモバイルバッテリーでも使えるので、旅行や出張に携帯すると重宝します。毎日身に付ける洗えない衣類や小物を清潔に保ちたい方におすすめの製品です。
本体内部で高濃度の次亜塩素酸を素早く生成し、加湿フィルターに浸透させて消臭する脱臭機です。脱臭フィルターは洗浄可能で、次亜塩素酸とのW効果で高い脱臭効果が期待できます。また、花粉や猫のフケなどのアレル物質を吸着する「アレルオフHEPAフィルター」と脱臭フィルターは、約10年間交換不要です。
浮遊菌や浮遊ウイルスへの効果が期待できるのも魅力。さらに、最大約800ml/時の強力な加湿機能も備えており、寒い季節の乾燥対策もできます。そのほか、「自動おそうじユニット」搭載で、プレフィルターのお手入れが不要なのもポイント。脱臭・加湿・空清の機能をひとまとめにした高性能な製品です。
本体サイズが幅212×奥行76×高さ205mmとコンパクトにもかかわらず、最大20畳まで対応できる脱臭機です。なるべく省スペースに設置可能で、目立ちにくい脱臭機を探している方におすすめ。部屋の広さに合わせて設定できる3段階のオゾン風量切替モード搭載で、狭い部屋から広い部屋まで対応可能です。
オゾンのパワーで、脱臭だけでなく除菌効果が期待できるのもポイント。静音設計なので、寝室やペットのいる空間にも適しています。そのほか、最大消費電力が4.8Wと低く、24時間連続使用しても月の電気代が最大約100円と安いのも魅力。脱臭機を長時間使いたい方におすすめの製品です。
好きな香りを楽しめる「アロマディフューザーモード」を搭載した脱臭機です。香りの強さは好みに合わせて3段階に調節可能。脱臭効果と除菌効果が期待できる「除菌消臭モード」も、部屋の広さに合わせて風量を3段階から選べて便利です。
「おでむかえモード」で除菌消臭からアロマディフューザーへ自動切替できるので、来客時に重宝します。また、本体サイズが幅142×奥行き142×高さ234mmとコンパクトで、空きスペースに置けるのも魅力。操作パネル表面には抗菌加工が施されており、清潔に使用できます。
場所を問わず置きやすい脱臭機です。丸みを帯びたフォルムがおしゃれで、キッチンカウンターやリビングボードにも馴染みます。カラーはホワイトとブラックがあり、インテリアに合わせて選べるのが魅力です。
コンパクトサイズでも、風量調節で最大20畳まで対応できるのがポイント。狭い部屋も広い部屋も脱臭したい方におすすめです。また、オゾンの強い酸化力で、脱臭だけでなく菌やウイルスを除去する効果も期待できます。そのほか、静音設計や省エネ設計を採用しているのも魅力です。
低濃度オゾンで浮遊菌と浮遊ウイルスを除去すると謳われている脱臭機です。ニオイの原因物質を分解する効果も期待できます。家族が集まるリビングやペットがいる空間で心地よく過ごしたい方におすすめです。
人感センサー搭載で、人を検知すると自動で風量を強に切り替えます。トイレや洗面所など、人のいるタイミングが限られている場所にも設置しやすいのが特徴です。
外装はニオイが付きにくい抗菌樹脂仕様のプラスチック製。個性的なデザインで照明機能も付いているおしゃれな脱臭機です。
3層のフィルター構造により、空気を清潔に保ちやすい脱臭機です。毛髪やホコリをろ過するプレフィルター、花粉などの物質をろ過するHEPAフィルター、タバコ臭や生活臭に対応する活性炭フィルターを配置。1台でさまざまなシーンに活躍する便利なモデルです。
加湿器としての機能を備えているのも特徴。冬場の乾燥対策も同時に行えます。また、静音性に優れているので就寝時に使いやすいのもポイント。2時間・4時間・8時間で設定できる自動シャットオフタイマーを使えば、外出時の電源切り忘れなどの心配も少なくできて便利です。
まとめ
脱臭機と空気清浄機はどちらも空気をキレイにする製品ですが、求める用途によって使い分けるのが重要です。花粉やホコリが気になる方は空気清浄機から、ペットやタバコのニオイが気になる方は脱臭機から検討してみましょう。本記事を参考に適用面積や稼働時間などをしっかりと考慮して選んでみてください。