DITAは有線カナル型イヤホン・Project Mを2023年12月14日に発売。定価は49,800円。
DITAの新しい可能性にアプローチする「Projectシリーズ」の第3弾。DITAのイヤホンとしてはリーズナブルな価格で高音質を実現しようという意欲作。
DITA Project Mは、樹脂製筐体と金属筐体のハイブリッド構造を採用しています。
樹脂製筐体は、軽量で柔軟性に優れており、快適な装着感を実現します。
金属筐体は、音響空間を強固に守り、高音質を実現します。
それぞれのメリットを生かせるハイブリッド構造により、良いとこどりの筐体構造を実現しているのがProject Mの大きな特徴です。
DITA Project Mの樹脂製筐体部分には、高度な工法で製造されたスーパークリア樹脂が採用されています。
スーパークリア樹脂は、従来の樹脂と比べて、剛性と透明度が向上しています。剛性が高いため、装着時の圧力に耐えやすく、長時間の使用でも疲れにくい装着感を実現します。また、透明度が高いため、音の伝達を妨げることなく、クリアな音質を実現します。
DITA Project Mの金属筐体部分には、SUS304ステンレス製の音響チャンバーが採用されています。
SUS304ステンレスは、耐食性と強度に優れた素材です。音響チャンバーに採用することで、音の歪みを抑え、クリアな音質を実現します。また、音響空間を強固に守ることで、外部からのノイズを遮断し、より没入感のある音を楽しむことができます。
DITA Project Mには、新開発の9.8mm径ダイナミック型「PM ONE+」が搭載されています。
PM ONE+は、DITAの伝統的な技術と最新の技術を融合させたドライバーです。低音から高音までバランスの良い音質を実現しており、特にボーカルや楽器の音の分離感に優れています。
DITA Project Mには、Knowles製のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーも搭載されています。
Knowlesは、世界を代表するBAドライバーメーカーです。DITA Project Mには、Knowles製の最新のBAドライバーが採用されており、高音域の伸びやかさや、解像度に優れた音質を実現しています。
DITA Project Mのプラグ部には、交換可能な「Awesome Plug2」が採用されています。
Awesome Plug2は、3.5mmと4.4mmバランスの2種類のプラグに交換可能です。3.5mmプラグは、ポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンなどで、4.4mmバランスプラグは、ハイエンドオーディオプレーヤーやアンプなどで使用できます。
DITA Project Mは、DITAのハイエンドイヤホンの下位に位置するイヤホンです。価格は49,800円と、DITAのイヤホンとしては比較的リーズナブルな価格設定になっています。
試聴レビューでは、この価格帯とは思えない高音質を評価する声が多く見られました。特に、低音から高音までバランスが良く、音の情報量や解像度が高い点が評価されています。また、DITAらしい音の立体感や音場性も備えているため、価格以上の満足感を得られるイヤホンと言えるでしょう。
DITA Project Mの具体的な音調としては、くっきり、はっきり、明瞭なサウンド傾向のイヤホンのようです。低音は量感があり、力強く響きます。また、中音域はボーカルや楽器の音が明瞭に聞こえます。高音域は伸びやかで、音の輪郭がくっきりとしています。
このサウンド傾向は、ロックやEDMなどの迫力ある音楽や、ボーカルや楽器の音を繊細に表現したい音楽を聴く際に適しています。
DITA Project Mは、ややドンシャリな音作りのイヤホンのようです。低音と高音に量感があり、反面、中音域は少し控えめになっています。
この音作りは、聴き疲れしやすいという意見もありますが、迫力や臨場感を重視するユーザーには好まれる傾向があります。
DITA Project Mは、音の情報量や解像度が非常に高いイヤホンのようです。楽器の音やボーカルの声の細かいニュアンスまでしっかりと表現することができます。
この音質は、オーケストラやクラシックなどの音楽を聴く際にも適しています。
DITA Project Mは、シャープで派手目な音作りのイヤホンのようです。
この音作りは、聴き疲れしやすいという意見もあります。また、好みに合わない場合もあるため、試聴してから購入することをおすすめします。
DITA Project Mは、ダイナミック型ドライバーとBAドライバーのハイブリッド型イヤホンです。しかし、試聴レビューでは、ダイナミック型ドライバーの存在感が優勢だとの意見が多く見られました。
これは、DITA Project Mに搭載されているダイナミック型ドライバーが、低音域や中音域の再生に優れているためと考えられます。
DITAの既存イヤホンは、装着時のフィット感がやや悪いという意見が少なくありません。しかし、DITA Project Mは、装着時のフィット感が改善されているという意見が多いようです。
これは、筐体の形状や素材を改良したことで、耳へのフィット感を向上させたためと考えられます。
DITA Project Mは、DITAのイヤホンとしてはリーズナブルな価格設定になっています。しかし、DITAらしい音の立体感や音場性はしっかりと備えていると評価されています。
樹脂製筐体と金属製筐体のハイブリッドという独自構造を生かした外観デザインはじめ、ケースだけ欲しいという声もあるほどの個性的な魅力など、デザインへの評価も高いものがあります。高級イヤホンに定評のあるメーカーだけにビルドクオリティーの高さも見逃せません。
総合的に評価すると、DITA Project Mは、DITAのイヤホンとしては比較的リーズナブルな価格で、高音質と音の立体感や音場性を両立した実力派のハイブリッド型イヤホンと言えるでしょう。
DITA Project Mは、価格が49,800円と高音質志向のイヤホンとしては比較的安価でありながら、高音質を実現したハイコスパイヤホンです。
DITAは、ハイエンドイヤホンメーカーとして高い評価を得ているメーカーであり、DITA Project Mは同社の技術とノウハウを結集したモデルです。
49,800円という価格で、DITAのハイエンドイヤホンのような高音質を体験できるのは、非常に魅力的と言えるでしょう。
音質傾向は、低音から高音までバランスが良く、特に中高音域の解像度や情報量が高いのが特徴です。
これらの特徴から、DITA Project Mは、以下のユーザーにおすすめのモデルと言えるでしょう。
DITAのハイエンドイヤホンの高音質を体験したいが、予算が限られているユーザー
中高音域の解像度や情報量を重視するユーザー
ボーカルや楽器の細かい音まで聴き分けたいと思うユーザー
ドンシャリ傾向のサウンドが好みのユーザー
具体的には、以下の用途に適していると言えるでしょう。
音楽鑑賞(特にボーカルや楽器の細かい音まで聴き分けたいと思う場合)
ゲーム(音の立体感や音場性を重視する場合)
また、DITA Project Mは、装着時のフィット感も良好であるため、長時間の使用でも快適に使用することができます。
そのため、通勤や通学などの移動中、あるいは仕事や勉強の合間の息抜きに、音楽を楽しみたいユーザーにもおすすめのモデルと言えるでしょう。
逆に、Project Mの音質傾向が好みでなさそうな方、DITAの高額な上位モデルを持っている方(当然下位モデルなりの差はある)、再生環境が非力な方(駆動力はそれなりに必要なようです。スマホ直差しでは難しいかもしれません)には、あまり向かないかもしれません。