DYNAUDIO、MOON、ATOLLの製品が値上げへ。9月1日出荷分から
DYNAUDIO JAPANは、同社が取り扱うDYNAUDIO、MOON、ATOLLブランドの製品について、2023年9月1日出荷分より価格改定(値上げ)を行うと発表しました。
一例として、新価格(すべて税込)ではDYNAUDIOのブックシェルフスピーカー「Emit 10」が143,000円(ペア)から156,200円(ペア)、トールボーイスピーカー「Emit 50」が385,000円(ペア)から440,000円(ペア)に定価が値上げされます。
また、ATOLLのプリメインアンプ「IN300」は462,000円から583,000円に、MOONのDAC/CDトランスポート「650D」が1,650,000円から1,870,000円に値上げされます。
すべての製品が値上げになるのではなく、ATOLL「IN30」など一部製品においては価格が据え置かれます。
円安、半導体など電気機器関連部品の不足と高騰、輸送費の上昇、などなど、例の世界情勢の不安定化による値上げ要因が重なり、どこのオーディオメーカーでも値上げが続いており、これも驚くことではありません。
海外メーカー品の単品オーディオ製品は、趣味性が高いだけに値上げへの容認度は高いとはいえ、DYNAUDIOもATOLLも、海外メーカーとしては手ごろな価格の製品をそろえている貴重なメーカーなだけに、値上げは痛いと言わざるを得ません。
ATOLL「IN30」のように据え置き価格のモデルも
このあたりをDYNAUDIOもわかっているようで、エントリーに近い価格のコンポの値上げは抑え気味であり、なかにはATOLL「IN30」のように据え置き価格のモデルもあります。
ATOLL「IN30」は海外の有名オーディオメーカー品のフルサイズプリメインアンプでありながら、実売価格が10万円を切るという貴重な存在です。ロングセラーでもあり、確かな実力を備えています。
ATOLLにはほかにも10万円台前半のプリメインアンプ 「IN50 signature」などの新しいモデルもあり、本格的なコンポを海外メーカーで比較的リーズナブルに揃えたいニーズに応えています。
今回は値上げで済みましたが、ATOLLのような良質で手ごろなヨーロッパメーカーのオーディオ製品が日本から引き上げることはないことを祈ります。
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