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ECLIPSE TD307MK3とTD307MK2Aを比較しての違いは?

ECLIPSEの新スピーカー「TD307MK3」

デンソーテンは、ECLIPSEホームオーディオシステムの新製品でパッシブスピーカーの「TD307MK3」を4月1日に発売します。価格は27,500円(1本/税込)。カラーはブラックとホワイトの2色。

「TD307MK2A」の後継機

「TD307MK3」は従来モデル「TD307MK2A」(2012年に1本税別18,000円で発売されたのち、2015年に税別22,000円に値上げ)の後継機。

「TD307MK2A」と比較しての違いも交えつつ「TD307MK3」をご紹介

従来モデルと比較しての違いも交えながら、新モデル「TD307MK3」の内容をご紹介します。

ECLIPSE TDシリーズのエントリーモデルとしての基本内容

「TD307MK2Aは」タイムドメインスピーカーをコンパクトに凝縮したECLIPSE TDシリーズのエントリーモデル。価格の手ごろさだけでなく、小型筐体による置き場所、使い方の自由度の高さが魅力です。

300シリーズの魅力である設置性や使い勝手のよさとしては、壁掛けや天井取り付けなどのいろいろな設置に対応する点。当然これを継承。専用スタンドと一体化した設計なので、デスクトップ設置も用意。通常時で-25〜30度、壁面取り付け時で0〜90度の角度調整も可能なのもありがたいポイントです。

300シリーズとしては今回の「TD307MK3」が3代目。もともとタイムドメインスピーカーの特徴をぎりぎりの小ささに収めているシリーズでもあり、モデルチェンジしてもサイズやデザイン面ではほとんど変わらないのもシリーズの特徴です。

それでも、モデルチェンジのたびに着実に向上しているとも言われており、今回も改善が期待されます。

振動板変更と部品の刷新などでインパルス応答の収束性を高めた

スピーカーユニットは6.5cmコーン型フルレンジを採用。この口径は従来と同じですが、振動板を「TD307MK2A」の紙からグラスファイバーに変更。加えて、12部品を刷新することで、インパルス応答の収束性を高めたとしています。実際にCDなどの音源に録音された波形とスピーカーで再生される波形の差異が縮小したと謳っています。

スピーカーにおいて、音質を大きく左右する振動板素材を変えるのは大きな決断であり、音も従来とは変わりそうです。また、タイムドメインスピーカーはもともとフルレンジ一発による再生レンジの狭さと引き換えにインパルス応答のよさ、つまり生音のような音の素早い立ち上がり・立ち下がりが身上。この部分でさらなる改善があると明言していますから、従来でもすでに評価の高い反応の良いサウンドに磨きがかかっているものと思われます。

明瞭性や空間再現力、スピード感、中域・低域再生をさらに向上

「TD307MK2A」と比較しての音の感覚的表現として、明瞭性や空間再現力、スピード感、中域・低域再生をさらに向上させたとメーカーは説明しています。

感覚的な表現で許されてしまうことも多いオーディオ業界ですが、プロ用でも使われるブランドでもあり、測定による違いをきちんとアピールしているのも信頼性を高めています。今回も音源とスピーカー再生波形の忠実度が従来「TD307MK2A」よりも高まっていると明言しているのはなかなか他にはないアピールであり、自信のほどがうかがえます。

サイズ・重量などスペック面での違い

「TD307MK3」の外形寸法は135×184×212mmm(幅×奥行き×高さ)、重さは約2kg。

再生周波数帯域は80Hz~25kHz(-10dB)、インピーダンスは8Ω、能率は80db/W・m。許容入力は定格12.5W、最大25W。

「TD307MK2A」の外形寸法は130×195×176mmm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.5kg。

再生周波数帯域は100Hz~25kHz(-10dB)、インピーダンスは8Ω、能率は80db/W・m。許容入力は定格12W、最大24W。

スペックを見ると、思ったよりも変わっている印象。少しサイズを大きくして、筐体の余裕も少し増やして、低音再生能力も明らかに高まっています。

従来からの向上が期待できそう

「TD307MK2A」については小型なのはいいものの、少し音の解像度や低音再生の点で不満を持つ向きもあったようですので、今回、その点での向上は見込めそうなモデルチェンジと感じます。

総じて、価格は多少上がってはいますが、それに見合うかそれ以上の音質向上も期待できそうな新モデルという印象です(スピーカー+ECLIPSE)。

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