オオアサ電子は、Egretta(エグレッタ)ブランドの新製品として、デスクトップサイズの全方位スピーカー「TS-A200」を12月24日に発売します。
DACやアンプを内蔵し、1台でモノラル仕様の「TS-A200a」が124,000円。スピーカーを2台セットにしたステレオモデル「TS-A200as」が196,000円。DACやアンプを抜いた、パッシブ型スピーカー「TS-A200s」は1台72,000円。
オオアサ電子のEgrettaは、いわゆる無指向性スピーカーで、現在流行の円筒形のスマートスピーカーでも呼ばれている360°スピーカーの高品位なタイプと言えるでしょう。
スピーカーユニットを上向きに配置することで得られる360°の音の指向性により、どこにいても包み込まれるようなサウンドを体感することができる、位相のずれを避けられる平面特性波を効率良く届けられるため、音像定位に優れるといった、一般的なダイナミック型のコーン型スピーカーとは異なる魅力を持っています。
これまでもTS1000やTS550といったモデルを展開していましたが、より小型モデルへの要望が高まったということで、今回のモデルが発売されました。一本で直径130mm、高さ260mmの小型の円柱形スピーカーとなっています。
また、多くのスマートスピーカーのように、1本でも楽しめるように1本売りにも対応。卓越した全方向への広がりのある再生音により、凡百の360°スピーカーとは一線を画する高音質を堪能できます。
TS-A200asには18W×2ch、TS-A200aには18Wのアンプを内蔵。さらに、USB入力で192kHz/24bitまで、DSDで5.6MHzまでに対応したDACも搭載。96kHz/24bitまでに対応する光デジタル入力と、3.5mmのアナログ入力も搭載。SBCとAACコーデックに対応した、Bluetooth受信機能も搭載。
なお、TS-A200aとTS-A200sをLANケーブルで接続すると、TS-A200aからTS-A200sをドライブし、ステレオスピーカーとして機能。あとで気が変わってもステレオ再生できるようになっています。このあたりの配慮もうれしいところです。
アンプ内蔵タイプのDAC部もサイズからは想像できないほど高品位。この価格でも高くないと思えるほどの内容です。USB入力の品位からすると、BluetoothはLDACにも対応していれば完璧だったかも。
なお、小型スピーカーの弱点となる低域の量感をプラスするため、底部にアクチュエーターを搭載しているのも大きな特徴。スピーカーを設置した床を振動させる事で、その振動を低音の再生に活用し、スケール感のアップを図っています。そのため、置き場所によって低音の印象がかなり変わると思われます。できるだけしっかりした台の上に置きたいところです。
本格オーディオシステムも持っている人の机上サブシステムのように見えますが、販売経路がオーディオ店だけではなく、ライフスタイルショップ的な場所でも展示・販売されるようです。おしゃれでスタイリッシュなアイテムとしても売ろうという意気込みのようです。オーディオ愛好家だけでなく、オーディオ機器には、従来のミニコンポやPCスピーカーなみのこだわりくらいしかない人にも使って見て欲しいような魅力的なモデルです(アクティブスピーカー+Egretta)。