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FIIO M23とM11 Plus ESSを比較しての違いは?

FIIO M23 DAP新モデル 24年4月発売 約12.5万円から

FIIOはポータブルオーディオプレーヤー(DAP)の新モデル・M23を2024年4月26日に発売。オープン価格で税込みの実売価格は125,400円前後。通常モデルの筐体素材のアルミニウムからステンレススチールに変更した台数限定生産の特別モデル「M23 Stainless Steel」も同日発売。こちらの実売価格は159,500円前後。

2022年発売のM11 Plus ESS(現在の実売価格約9.5万円)の後継機。M23の内容について、従来機のM11 Plus ESSと比較しての違いを解説します。

FIIO M23の特徴

FIIO M23は、特にその高性能なDAC(デジタル-アナログ変換装置)とパワフルなアンプ機能により、卓越した音質を実現しています。採用されているのはAKM製の最高品質DACチップ「AK4499EX」と「AK4191EQ」で、これにより高解像度のオーディオファイルを非常にクリアに再生することが可能です。また、THX AAA-78+アンプを新搭載しており、バランス出力時には最大1000mWの出力を誇ります。さらに、3.5mmおよび4.4mmの両方のイヤホンジャックに対応し、多様なヘッドフォンとの組み合わせを楽しむことができます。

FIIO M23の仕様

FIIO M23は、5500mAhの大容量バッテリーを搭載しており、長時間の使用が可能です。USB Type-C端子を2系統持ち、30Wの急速充電にも対応しているため、忙しいユーザーでも迅速に充電することができます。デジタルオーディオとしては、PCM384kHz/32bitおよびDSD256までの高解像度フォーマットに対応BluetoothオーディオコーデックとしてはaptX HD、LHDC、LDACを受信サポートしており、ワイヤレスでも高音質を保つことができます。筐体デザインにおいても、通常モデルとステンレススチールモデルの選択肢があり、耐久性と高級感を追求しています。

DAC: AKM AK4191EQ+AK4499EX
SoC: Snapdragon 660
RAM: 4GB
内蔵ストレージ: 64GB
外部ストレージ: microSDスロット x1
OS: Android 10 (Android 12へアップデート予定)
ディスプレイ: 5.5インチ 1440 x 720
ヘッドホンアンプ: THX AAA-78+
USBポート: USB Type-C (USB3.0)
Wi-Fi: 2.4/5G (DLNA、AirPlay、Roon Ready)
Bluetooth: 5.0
受信: SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDC
送信: SBC、AAC、LDAC
バッテリー: 5500mAh
急速充電:2.5時間(PD3.0)/ QC3.0、QC4.0、PD2.0、PD3.0 PPS
連続再生時間: アンバランス/ 11.5時間、バランス/ 9時間
ヘッドホン出力: 3.5mm(440mW @32Ω (Super High Gain mode)) + 4.4mm(1000mW @32Ω(Super High Gain mode))
その他: デスクトップモード、ボタン+タッチパネル ボリューム、
大きさ: 75.7 x 136.5 x 18.1mm
重さ: 299g / 392.3g(ステンレスモデル)

FIIO M23と従来機・M11 Plus ESSの共通点と大まかな違い

FIIO M23はM11 Plus ESSの後継機であり、M11 Plus ESSをベースにOSの最新化や音質面での強化、使い勝手の向上を図っています。ディスプレイ、大きさ、重さに変更はなく、SoC、RAMにも変更はありません。そのほか、音声入出力、対応ファイルのスペック、Bluetoothコーデック、オーディオ関連の機能なども同等です。

一方、DACチップの変更、ヘッドホンアンプ部の強化、据え置き使用に対応したデスクトップモード、充電関係の改善、がなされています。

以下にこれらの違いを個々に詳しく解説します。

FIIO M23とM11 Plus ESSを比較しての違い

DACチップの違い

FIIO M23は最新のAKM製DACチップ、AK4499EXとAK4191EQを採用しており、非常に高いS/N比とダイナミックレンジを実現しています。一方、FIIO M11 Plus ESSでは異なるDACチップであるESS ES9068ASを使用しており、こちらも原音に忠実で十分にクリアな音質を提供しています。大きな性能差というよりは、音の傾向・性格の違いとして現れるものと思われます。

ヘッドホンアンプの違い

ヘッドホンアンプに関しても両モデルに違いがあります。M23はTHX AAA-78+アンプを搭載し、よりパワフルで精細な音質を提供します。ヘッドホンアンプの出力も高まっています(最大1000mWはM11 Plus ESSの最大600mWから60%程度のアップ)

M11 Plus ESSでは、こちらも高品質ながら格下となるTHX AAA-78アンプを使用しており、バランスかつ自然なサウンドを実現しています。ヘッドホンアンプの質としてはM23で向上していると言えるでしょう。

また、幅広いインピーダンスへの対応度を高めるゲイン設定はM23ではM11 Plus ESSの3つから4つに増えています。

Androidバージョンの違い

FIIO M23とM11 Plus ESSでは、搭載されているAndroidのバージョンに違いがあります。M23はより新しいバージョンのAndroid 12を採用しており、アプリの互換性や操作性が向上しています。一方、M11 Plus ESSではAndroid 10です。

デスクトップモードの有無

M11 Plus ESSは新たにデスクトップモードを搭載しており、据え置き機のように使うことができる機能が追加されています。これに対してM23では、このモードはサポートされていません。

FIIOのデスクトップモードは、潤沢な電源供給による音質向上がなされており、ポータブル環境ではなく、屋内で据え置き機的に使うことが多い場合には大きなメリットとなります。

POWER IN専用USB端子の有無

FIIO M23は2系統のUSB Type-C端子を搭載しており、そのうちの一つがPOWER IN専用です。これにより、データ転送と充電を同時に行うことが可能になっています。一方、M11 Plus ESSではこの機能は搭載されていません。充電の利便性の向上と、音質の向上の両方が期待できる装備であり、小さくはない違いと言えるでしょう。

バッテリー関係の違い

M23は5500mAhのバッテリーを搭載し、M11 Plus ESSは6000mAhと、新モデルのほうがややバッテリーが少なくなっています。M11 Plus ESSは最大14時間駆動できますが、M23は最大10.5時間と短くなっています。これはヘッドホンアンプ部の強化により、M23のほうが電力を消費するようになったためと考えられます。

また、充電の速さに差があります。M23は30Wの急速充電に対応しており、より迅速に充電することができます。

音質の違い

M11 Plus ESSは特に高解像度でクリアな音質を目指して設計されており、M11 Plus ESSは自然でバランスの取れたサウンドを目指しているようです。ユーザーの好みによって、選ぶべきモデルが異なるかもしれません。

価格の違い

価格面でも違いが見られ、M23はステンレススチールモデルが15万9500円前後、通常モデルが12万5400円前後となっています。M11 Plus ESS ESSの実売価格はこれらと比較して安い10万円未満程度です。

どちらを選ぶべきか?

FIIO M23を選ぶべきは

FIIO M23は現代のオーディオ愛好家が求める高いスペックと先進的な機能を持ち合わせています。AKM製のDACとパワフルなヘッドホンアンプを搭載しているため、クリアかつ自然な音質を力感に富んだサウンドで楽しむことができる点が大きな魅力です。特に、デスクトップモードに対応している点が大きな特徴で、自宅での使用に最適です。

また、限定生産のStainless Steelモデルは、デザイン面での独自性も兼ね備えており、耐久性にも優れています。音質、デザイン、機能性を重視するユーザーには、FIIO M23がお勧めです。

FIIO M11 Plus ESSを選ぶべきは

一方、FIIO M11 Plus ESSはすでに高い評価を受けているポータブルオーディオプレーヤーです。M11 PlusはESSのDACの方向性もあり、原音に忠実でクリアな音質を出力し、音楽の細部まで綿密に再現します。高解像度の音源を楽しみになりたい方に向いているでしょう。

M23よりも機能面やスペック面ではやや劣りますが、音の傾向が好みで、ポータブル使用がメインなら、コストパフォーマンス面では現在でも有利かもしれません。

いずれのモデルもFIIOの持ち味である高品質なオーディオ性能を備えていますが、用途や個々の好みに応じて最適なモデルを選ぶことが重要です。

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