FiiO Q7 ポータブルDAC/ヘッドホンアンプ

中国・FiiO(フィーオ)のポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「Q7」が、2022年11月25日に、税込み実売価格約13.5万円で発売されました。

「Q7」はフラッグシップDAP「M17」(実売価格約30万円)のエッセンスを踏襲し開発された、ポータブルヘッドホンアンプ・Qシリーズの新たなフラッグシップモデル。

要は、「M17」からDAP機能(Android OSやmicroSDカードスロット、大画面表示部など)を省いて、低価格化したようなモデル

「M17」に特徴的なDCモードも搭載。DACにESSの「ES9038PRO」を採用、THXと共同開発した「THX-AAA 788+」アンプ回路も搭載といった「M17」の基本的な内容も踏襲しています(M17では「ES9038PRO」デュアル使用からQ7ではシングル使用に変更になっています)。

サイズ・重量はM17が約156.4×88.5×28mm(縦×横×厚さ)で、Q7は約158.4×88.5×28.3mm、M17は610gで、Q7は620gと、Q7の方が10g重い。

(M17の内容についてはこちらで詳しくご紹介しています)

FiiO M17 レビュー・音質情報など
FiiOの新フラッグシップDAP・M17が約24万円で12月10日に発売。DAPながら大型・重量級、AC電源使用時により高音質を目指した設計など、異色のモデル。本機の内容・特徴とレビュー情報などをお届け。

「Q7」のUSBコントローラーには、XMOS製の「XU316」を採用。USB-CでスマホやPCと接続可能で、PCM 768kHz/32bit、DSD 512(Native)の再生に対応。MQAフルデコードにも対応。

Qualcommの「QCC5124」を搭載し、Bluetooth受信も可能。コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive、LDACと豊富に対応。スマホ用アプリ「FiiO Control App」にも対応しているので、Q7の設定などを、スマホから操作可能。

ヘッドホン出力は、2.5mm、3.5mm、4.4mm、6.3mmを各1系統。

FiiO Q7 レビューサイト情報

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FiiO Q7 FIO-Q7 レビュー評価・評判 - 価格.com
FiiO Q7 FIO-Q7を、価格.comに集まるこだわり派ユーザーが、デザイン・音質・操作性など気になる項目別に徹底評価!実際のユーザーが書き込む生の声は何にも代えがたい情報源です。

FiiO Q7 レビュー(ツイッターから)

FiiO Q7 各種レビューから読み取れる傾向

発売前からポータブルオーディオ愛好家の間で非常に注目されたモデルであり、発売されてみても、その注目に値するだけの実力を備えた好機種のようです。

発売前から各種ニュースやメーカーの説明にもあるとおり、既存のハイエンドDAP「M17」(約30万円)からDAP機能(Android OSやmicroSDカードスロット、大画面表示部など)を省いて、低価格化したようなモデルであり、定評のある音質と合理的な機能性によるハイコスパが期待されていました。

「Q7」の音質はこれらの期待に十分に沿えるハイクオリティーなようで、ハイコスパで高い実力を備えたポタアンと言えるようです。

音質は、FiiOが基本的に備えている、情報量とワイドレンジを高度に満たしたうえで、ややクールで整然としたハイファイサウンドと言えるもののようです。柔らかさやあたたかみといった要素とはやや異なるようですが、これがFiiOの方向性ということも知られてきていますから、問題はないでしょう。

「M17」との比較でもほとんど同様、という声が多く、DAC/ヘッドホンアンプとしてのコスパの高さにつながります。

ただ、「M17」と全く同じではないといった声もあります。このあたりはDACチップがデュアルからシングルに変わったから、という以外にも、本機を使うには「M17」とは異なり、外部機器からのデジタル入力が必要といった部分での音質変化要因もあるでしょうから、難しいところです。

「M17」同様に大きな売りであるDC駆動モードにすると、バッテリー駆動よりも全体に音質が良いという感想も予想通りです。

「Q7」をコンパクトな据え置きDAC/ヘッドホンアンプとして使おうというユーザーも少なくなく、それだけの実力を備えた、汎用性の高いモデルと言えそうです。

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