フジヤエービック主催、「春のヘッドフォン祭2023」が東京・中野サンプラザで4月29日に開催されました。中国のFiiOは大量の新製品を展示。FiiOらしいイヤホン製品を中心にポータブルオーディオ機器が多数展示されるなか、FiiO初というアクティブスピーカー・SP3が国内初展示されました。本国での価格は1999元(約4万円)。
3.5インチ径のカーボンファイバー振動板ウーファーと、1インチ口径のシルクドームツイーターを備えた2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフ型というデスクトップ対応のオーソドックスなスタイル。
ウーファーの駆動用として、磁気回路をドライバーの内側と外側に2つ設けることで、磁束密度を最大で1.2テスラまで実現するなど、初めてのモデルとは思えないような積極的な設計を投入。入力信号に合わせて振動板を適切に駆動させる、内外磁気回路設計を採用。バスレフポートは背面。
内蔵パワーアンプは、ウーファー用に30W、ツイーター用に10Wを搭載するバイアンプ方式。
音声入力はアナログのみでRCAとステレオミニを1系統ずつ(入力切替可能)。背面にボリュームと低音調整用のノブを搭載。
据え置き型のDAC/ネットワークオーディオプレーヤー・R7との組み合わせを想定したというアクティブスピーカー。なるほど、R7はヘッドホンアンプとしても使えますが、DACプリアンプとしても使えるので、パワーアンプやアクティブスピーカーとも組み合わせられます。
AVウォッチのレビュー記事ではFiiOからアクティブスピーカーが販売されていない状況でしたから、サイズや価格面でマッチするモデルとしてFOSTEXのPM0.4cと組み合わせていました。
これからはFiiOのR7のユーザーにベストマッチなアクティブスピーカーとしてSP3を選べるというわけです。本国価格で約4万円というのもアクティブスピーカーとしては高すぎず、安すぎずといった印象。FiiO製品との組み合わせだけでなく、数万円クラスのアクティブスピーカーの定番モデルになるだけの実力があるのかも注目です。
使用ユニット:3.5インチ径カーボンファイバー振動板ウーファー、
1インチ口径シルクドームツイーター
形式:2WAYバスレフ型
内蔵アンプ出力:低域30W、高域10W
歪率(%):最大音量、定格入力-10dB ≤0.02%
クロストーク:84dB
SNR (dBA):96dB
クロスオーバー周波数:3.4kHz
周波数特性:65Hz–20kHz STD±2dB
インピーダンス :8Ω
感度:85dB
入力 RCA、3.5mm各1系統
寸法 高さ・幅・奥行き(mm) 165x120x130
重量 メインch:1.8kg
サブch:1.6kg