「秋のヘッドフォン祭2019」において、finalブランドを展開するS’NEXTは、ワイヤレス製品を手掛ける新ブランド「ag」を立ち上げることを発表しました。ブランド名の「ag」は、古語の「あり難きもの(=滅多にないもの)」に由来しているとのこと。
agブランド第一弾製品は、やはり現在の時流からの予想どおり、完全ワイヤレスイヤホンです。それも3モデル同時発売。「TWS01K」、「TWS02R」、「TWS03R」というモデル名の3機種。発売時期と価格は「TWS01K」が11月15日で12,800円、「TWS02R」が11月15日で8,480円、「TWS03R」が12月初旬で5,980円。
モデル名の末尾はシリーズ名で、Kシリーズが上位モデルで、完全ワイヤレスイヤホンの中・上級者向け、Rシリーズが初心者向けといった住み分けのようです。
見た目や内容などからは全体的に、他社が製作した機種をOEM供給してもらったモデルであることが推測されます。ただ、音質チューニングをfinalが行っているというのがポイントであり、ここが最大のアピールポイントとなるでしょう。
ここでは、もっともリーズナブルな「TWS03R」を紹介したいと思います。
「TWS03R」はBluetoothはVer. 5.0に、コーデックはSBC/AACに対応。1.5時間の充電で最大5時間、付属充電ケース込みで最大17時間の連続再生が可能。ブラック/ブルー/クリーム/グリーン/レッド/桃(ピンク)の6色がラインナップ。
イヤーピースはfinalの単売商品である「TYPE E」のSSサイズが付属。イヤーピースが半透明なことも特徴です。
特に際立った機能的な特徴やハイスペックは備えていません。となると、やはりfinalならではの音質が魅力ということになりましょう。このような低価格品でメーカー独自の音作りをしっかり行うことは困難でしょうが、一方で、ライトユーザーに最も訴求できる価格帯でもあり、ブランドの知名度を上げるためにも、この第一弾製品では採算を度外視してでも高音質を追求しているのではないかと期待します。
実際、「秋のヘッドフォン祭2019」においては、「TWS01K」が非常に音質面での評判が高い上、「TWS03R」についても、「TWS01K」と比較しても好み、という意見の人もいて、かなり注目できそうな感じもあります。
5千円前後の完全ワイヤレスイヤホンは、アマゾンで売られている中国メーカー品が強いだけに、その牙城?を崩せるのかも注目でしょう(完全ワイヤレスイヤホン+ag)。