フジヤエービックは9月19日、「秋のヘッドフォン祭2021 ONLINE」を配信。final(ファイナル)がブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000」の外観を発表しました。10月~11月に正式発表し、年内には発売したい」としています。価格は未定。
カメラの筐体などにも使われる“シボ加工”を筐体やケースに施しているのが外観的な特徴。
これまでagブランドイヤホンの音質監修などは手掛けてきたfinalですが、finalブランドでの完全ワイヤレスは初(エヴァンゲリオンとのコラボモデルがありましたが、agブランドモデルがベースの限定品。finalから発売が前提の通常モデルとしては初)。
6mm径のダイナミック型を採用するものの、ドーム型振動板は剛性の高い樹脂を、それを固定するためのエッジには柔らかい素材を使っています。
振動板とエッジの接続に、接着剤を使わず、熱融着可能な液状のシリコンを採用。組み立て精度を高め、「立ち上がりの良い、クリアさがもう一段抜けたようなサウンドをご体感いただけると思う。有線のE3000、A4000あたりの系譜を、しっかりワイヤレスに落とし込む事を目指したとしています。
ハイエンドイヤホンであるA8000を彷彿とさせるデザインとなっており、本機にかけるfinalの意気込みが感じられます。型番的にはE3000の流れのように見えますが、デザインや内容からはA3000の流れのように感じられます。
音質重視のイヤホンメーカーとして確固たる地位を確立しているfinalだけに、完全ワイヤレスイヤホンを手掛けるのであれば、LDACやaptX Adaptiveに対応した高品位なモデルを期待したいところです。