ラックスマンは、FOCAL初の“本格的”Bluetoothヘッドホン「BATHYS(バティス)」を2023年4月末に発売しました。価格は137,500円。カラーはメタリックグレー。
オーバーイヤー型の密閉型ヘッドホンで、接続はBluetoothワイヤレスと3.5mmステレオミニによるアナログ有線接続、さらにUSB-C端子も搭載し、192kHzまでの再生が可能なUSB DAC接続もサポート。Bluetoothの対応コーデックはSBC、AAC、apt-X、apt-X Adaptive。Bluetoothのバージョンは5.1。
ユニットには、オリジナルの40mm M字型アルミニウム/マグネシウム・ドームを採用。きめ細やかでナチュラル、かつインパクトのあるピュアなサウンドを実現したとしています。
アクティブノイズキャンセル機能も搭載。ソフトとサイレントの2モードに加え、外部のサウンドを取り込むトランスペアレントモードも用意。
電池持続時間は、Bluetooth接続時で30時間、ミニプラグ接続時で35時間、USB-DAC接続時で42時間。専用アプリ「Focal&Naim」でリモートコントロールが可能。そのほか、Googleアシスタント、Amazon Alexa、Google Fast Pairに対応。
筐体はマグネシウム製ヨークや本革仕上げのヘッドバンド、堅牢なアルミニウム構造など、最適化された素材との組み合わせにより、さまざまな頭の形にフィットする快適性と移動中も安心の信頼性と耐久性、洗練されたフランスメイドのデザインを実現したとしています。本体の操作は物理ボタン式。
周波数特性は15Hz~22.1kHz。全高調波歪率は0.2%@1kHz。質量は350g。
キャリングケース、ステレオミニプラグケーブル、USB-Cケーブルが付属。キャリングケースの外形寸法は、240×210×70mm(幅×奥行×高さ)。
FOCAL BATHYSは、高品質な音質と優れたノイズキャンセリング性能があるとされています。レビューによれば、音楽の細部までクリアに聞こえ、深みのある低音が魅力的だと評価されています。また、外部の騒音を効果的に遮断し、静かな環境で音楽を楽しむことができます。
多くのレビューで、BATHYSのデザインが高く評価されています。その洗練された外観や、しっかりとした作り・質感が特筆されています。一方で、ノイズキャンセリング機能を備えたことにより、BATHYSのバッテリー寿命が短くなるという指摘もありました。
スペック・機能性から見ると、高音質なBluetoothヘッドホンとしてはaptX Adaptive対応に加えて、LDACにも対応して欲しかったところです。また、USB-DAC機能もDSDにも対応して欲しかったところです。有線ヘッドホンとしても結構高級な部類に入ると思いますが、再生周波数のスペックが22.1kHz止まりでハイレゾ対応ではないのも気になります。
総合的に見ると、FOCAL BATHYSは高品質な音質と優れたデザインを備えたワイヤレスヘッドホンとして高い評価を得ているといえます。しかし、高価格帯であることが欠点として挙げられることもあります。