「Haylou T16」は中国メーカーによるアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能搭載完全ワイヤレスイヤホン。海外での価格は8,000円程度、国内では1万円程度で購入できます。
最近増えてきている、1万円以下のノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンのひとつ。このモデルの内容や特徴をご紹介します。
リーズナブルながら、最大35dBのノイズを除去できると謳うハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているのが特徴です。このスペックは価格に関わらず、ANC機能付きの完全ワイヤレスイヤホンとしては優秀であり、これだけでも注目できます。
そのほか、周囲の音を聞き取れるトランスペアレントモード、風切り音を減らすアウトドアモードも搭載。ANCイヤホンとしての使い勝手のよさも追求しています。
BluetoothチップはAiroha「AB1552A」を採用。ANC機能を内蔵した最新チップのひとつで、TaoTronicsの「SoundLiberty 94(アマゾン価格:9,999円)」でも同じチップを搭載しています。
対応コーデックはSBC、AAC。プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP対応。Bluetoothのバージョンは5.0。
MCSync技術による左右同時伝送にも対応。安定した接続を送信機器に関わらず維持できます。また、低遅延を実現できる独自の低遅延モードも搭載しています。
バッテリー持続時間はイヤホン本体のみで約4.5時間(ANCオン)/約6時間(ANCオフ)、付属の専用充電ケースの併用で最大32時間と称しています。充電端子はUSB-C。充電時間は約2時間。
イヤホン部はCCAWアルミニウムボイスコイルのダイナミックドライバーを搭載。完全ワイヤレスイヤホンでは比較的珍しい売りです。歯切れのよいサウンドが期待できるドライバーです。イヤホンの重量は約5.3g。
本体の操作はタッチ式。高感度赤外線センサーの搭載により、ユーザーの着脱を感知して再生/一時停止を自動的に行います。専用アプリも用意され、各種の設定などをスマホなどから行えます。
「Haylou T16」はまだ国内では広く販売されていませんが、熱心なTWSイヤホン愛好家は入手しており、2chの専門板でには本機のレビュー・感想が上がってきています。
本機は、先行して日本でも発売されているTaoTronics「SoundLiberty 94」との比較がポイントになるでしょう。同じチップを搭載し、価格や内容が近いモデルです。実際、ANC性能は35dB低減とスペック上は同じです。
「Haylou T16」の購入者のレビュー・感想を見ると、ANCの効果は高いという意見が目立ち、あるいは「SoundLiberty 94」よりも騒音低減性能は高い可能性があります。
音楽再生の音質も良好という声も多いですが、これについては「SoundLiberty 94」との良しあしは好みの範囲でしょう。
バッテリー持ちについては「SoundLiberty 94」ではイヤホン本体で最大8時間(ANCモードで約5時間)、充電ケースを併用すると、最大32時間の音楽再生(ANCモードで最大20時間)と、「Haylou T16」よりも優秀。
赤外線センサーやワイヤレス充電、専用アプリ、防水性(「SoundLiberty 94」はIPX4)では「Haylou T16」に軍配。
「Haylou T16」もなかなか優秀で、国内アマゾンでの発売が待たれます。ただ、メーカーのネームバリューではTaoTronicsのほうが上という現実はありますが(ノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン+Haylou)。