飯田ピアノは、同社が取り扱うHiBy Music製Bluetoothレシーバー「W3」を1月24日より発売します。オープン価格で、税抜7,000円前後での実売が予想されます。カラーラインナップはブラック・ブルー・グリーン・イエロー・ピンクの計5色。サイズ:58.8×25.6×15.8mm、重量:19.5gとUSBメモリサイズの小型。
ポップなカラーリングとシンプルなデザイン、コンパクトなボディ、そして適度な価格から想像するに、割とライトユーザー向け的なモデルなのかと思いきや、意外なハイスペックモデルです。
Qualcomm CSR8675のBluetoothチップ採用、AKM製のDACチップ・AK4377を採用。BluetoothはVer.5.0をサポート。コーデックはLDAC/aptX/aptX HD/aptX LL/SBC/AACに対応と、かなり充実。これだけでも十分な印象ですが、これに加えて、独自開発の「UAT(Ultra Audio Transmission)」に対応しているのが最大の特徴。
業界初の192kHzのサンプルレートと1.2Mbpsのビットレートをサポートするコーデックで、従来の高音質コーデックの代表格であるLDACの96kHz対応と900kbps程度の最大ビットレートも上回ります。
問題は、UAT送信に対応する機器としか使えないことですが、HiByは自社製DAPやAndroid用アプリも手掛けるなどしているので、そのあたりで送信対応環境を整えられるはずですので、意外と活用のハードルは低そうです。
イヤホン出力は3.5mm径ステレオミニのみ搭載で、出力は32mW+32mW(THD < 1%、32Ω)。USB-C接続でのUSB-DAC動作も可能。USB-DACとしては16bit/48kHzまでの対応。
NFC対応、スマートフォンアプリ・HiBy Blueにて本体をリモートコントロール可能と、DAPとスマホの連携を得意とするHiByらしい利便性も魅力です。内蔵バッテリーは320mAで、11時間の連続使用時間を実現(AAC接続時)。
3.5mm径ステレオミニ専用のBluetoothレシーバーとしては、現在は1万円以下にも競合機は少なくなく、具体的にはShanling UP2、Fiio BTR3がライバル。
これらと比べると、対応Bluetoothコーデックでは、Shanling UP2、Fiio BTR3では対応しているLDHCには対応していません。一方、UATに対応しているのは当然、W3のみ。
あとは、USB-C搭載、USB-DACはいずれも16bit/48kHzまでなど、似たり寄ったり。
ただ、HiByは自前のスマホアプリにも特徴があり、アプリから操作できる項目も多く、機能面・利便性に優れています。
それでも、UATコーデックを使わないのであれば、この3つはまだ好みで選べる範囲でしょうか。UATコーデックをぜひ活用したいのであれば、W3一択ですが(Bluetoothレシーバー+HiBy)。