中国のHiByから、世界初のLDACコーデック対応完全ワイヤレスイヤホン「WH2」が(今度こそ?)発売されるようです。
以前、上位モデルの「WH3」と同時に発表されながら、「WH3」の発売後も音沙汰のなかった下位モデル「WH2」がどうやら6月以降に本国で発売されるようです。
ただ、モデル名は同じながら、当初の概要(ダイナミック型1基構成で898人民元(約14,000円))から変わっているようで、もしかして「WH3」の単純に下位モデルにもならないかもしれません。
もともと両モデルは世界初のLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンとして華々しく発表されました。先に発売される「WH3」こそが世界初のLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンとなるはずでした。
しかし、諸事情により、LDAC受信機能を使えない状態で「WH3」は発売され、LDACにはアップデートで対応ということになっていました。さらに、今度はそのアップデートが未定となっているのが現状で、2021年5月現在、結局、市場にはLDAC対応の完全ワイヤレスイヤホンはまだひとつもないという現状です。
もしかして、LDAC開発元であるソニーとHiByの間で何かがあったのではという噂もあり(ソニーが世界初のLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンの座を確保したい?)、それならば、今後もHiByからLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンが出るのは難しいのでは、という印象もありました。
そんなところへ、今度こそ?世界初のLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンとなるであろう「WH2」が登場。ソニーの動きはないことから、噂は噂に過ぎなかったのかもしれません(あるいはソニーが世界初を諦めた?)。
「WH2」の使用ドライバーは、カーボンナノチューブ振動版のダイナミックドライバーか、デュアルBAドライバーの2ラインナップが用意。実質、同じモデル名を名乗る別々の2モデルが同時発売される印象。
もちろん、最大24bit/96kHz伝送が可能なLDACコーデック受信を謳っています。これまたハイレゾコーデックのUATも対応。「WH3」のBluetoothチップはQualcomm 「QCC5121」を採用していましたが、「WH2」も同じかは不明です。
なお、「WH3」で話題になった独自開発のデジタルクロスオーバーも採用としており、音質的に非常に期待できそうなイヤホンです(完全ワイヤレスイヤホン+HiBy)。