中国のHIDIZSはバスパワータイプの小型USB-DAC/ヘッドホンアンプ「S9 Pro」を本国で発表。定価は119ドル。早期割引で99ドルで発売されています。
2021年2月5日に税込み実売13,200円程度で発売された「S9」のアップグレード版という位置づけ。「S9」同様に国内発売も期待されます。
いわゆるUSBメモリサイズでバスパワータイプの小型USB-DAC/ヘッドホンアンプという体裁は同じながら、DACチップの変更などでより高音質を狙ったモデルとなっています。
「S9」の内容についてはこちらでもご紹介しています。
CNC加工アルミニウム合金製ユニボディシャーシの本体に、最大32bit/768kHzのPCMデコード、DSD512までのネイティブDSDに対応のUSB入力を搭載。マルチカラーLEDサンプルインジケーターで、入力信号の品位も簡単に確認可能。リアカバーにはガラス素材を用いて品位感を演出しています。
USBケーブルは本体直出しではないため、持ち運び時にもかさばりにくく、また、端子接合部の劣化による接続不良が起きにくい、ケーブルの付け替えにより幅広いUSB機器との接続が容易などのメリットがあります。
OSはWindows、Mac OS/iPad OS/iOS、Android、プラグアンドプレイをサポート。
ヘッドホン端子は、2.5mmバランス出力と3.5mmシングルエンド出力を両方搭載。
以上の共通した特徴を持ちます。
一方、「S9 Pro」のDACチップは「S9」のAKM製「AK4493EQ」からESS製「ES9038Q2M」に変更。より高品位なチップに変わることで、歪みとS/N比において向上しています。
また、ヘッドホン出力も「S9」の2.5mmバランス出力(125mW@32Ω)および3.5mmシングルエンド出力(90mW@32Ω)から「S9 Pro」では2.5mmバランス出力(最大200mW)および3.5mmシングルエンド出力(最大100mW)にアップ。パワフルさを増しています。
見たところ、筐体デザインも「S9」と同様で、内部に手を入れたアップグレード版という印象。
おそらく、AKM(旭化成エレクトロニクス)のDACチップが新規で入手できない状況になったことからDACチップの変更を余儀なくされたという事情があったうえでの新モデルといったところでしょうか(ポータブルヘッドホンアンプ+Hidizs)。