株式会社MUSINは、同社が取り扱うiBasso Audioより、5BAドライバー搭載イヤホン「AM05」を12月20日から発売します。オープン価格で予想実売価格は35,860円前後。
iBasso Audioとしてははじめて、BAドライバーのみで構成されたイヤホンです。使用されるBAドライバーは全てKnowles製と発表されています。
高額化が激しいイヤホン業界ですが、それほど高額すぎない価格で、それでいて5BA構成と、かなり豪華な内容です。
また、4つの音導管を採用した4Wayクロスオーバー設計を採用し、積極的にワイドレンジ性を狙った、現代的な高性能イヤホンという方向性を感じさせます。
再生周波数特性は10Hz – 40kHz、感度は115±2dB(at 1kHz)、インピーダンスは32Ω。
スペック的にもいわゆるハイレゾ対応要件をクリアしています。その他のスペックもいたずらにヘッドホンアンプ部の能力を要求するようなものではなく、比較的鳴らしやすい数値が並んでいます。
筐体には高硬度樹脂ハウジングを採用。形状を自由に作り上げやすい利点を生かし、人間工学に基づいた、装着感がよく、長時間使用時の疲労感を感じさせにくいデザインに仕上げています。質量は片側6.6gと軽量なのもポイントです。
ノズル部に装備したフィルターは交換も可能なので、ある程度、好みの音の追求も可能です。
長さ1.2mの付属ケーブルは高純度の銀メッキ無酸素胴線が用いられ、プラグには2.5mm 4極 金メッキプラグを装備。3.5mm接続用アダプターも付属します。
イヤホン側コネクターには汎用性の高いMMCX規格を採用し、リケーブルにも対応します。
単体で見てもなかなか魅力的な印象。「ポタフェス2019」にも出展されており、試聴での感想はネット上で見る限り好意的なものが大半です。
iBasso Audioというと、基本的にDAPやコンパクトなDAC/ヘッドホンアンプのメーカーです。それだけに、このAM05も、iBasso Audio製のモデルと組み合わせると音質的マッチングは当然ながら抜群でしょう。
完成された音で、音楽鑑賞に没頭したいのであれば、同社同士の組み合わせがおすすめできるでしょう。
iBasso Audioにはスマホとの使用を想定し、2.5mm径バランス接続に対応しながら実売6000円台という安さを誇るUSB-DAC/ヘッドホンアンプ・DC02があり、特にDC02との組み合わせでは非常にコストパフォーマンスの高いハイレゾ・バランス接続両対応のポータブルオーディオシステムを構築できそうです(中華イヤホン+iBasso Audio)。