コロナウイルスの影響で今年はオンライン11月7日に開催された「秋のヘッドフォン祭2020 ONLINE」。
iBasso Audioを扱うMUSINから、USB-C接続型の小型DAC/ヘッドホンアンプ「DC04」が発表されました。価格は7,000円台中盤から後半で、12月の発売を予定としています。
生産完了したDC01、DC02、最近発売されたDC03(10月9日に税込実売6,820円前後で発売)に次ぐ、iBassoのUSB-C接続型の小型DAC/ヘッドホンアンプ第4弾。
既発売のDC03と同じく、DACにはシーラスロジックのCS43131をデュアル搭載。DC03との違いはヘッドホン端子が4.4mm径バランス端子となっていること。DC03は一般的な3.5mmアンバランス端子でした。
この関係性は、DC01が2.5mm径バランス端子対応、DC02が3.5mm対応となっていたのに似ています。つまり、本機はiBassoの小型DAC/ヘッドホンアンプのバランス接続対応型、ということです。そういう点では生産完了したDC01の後継機と言えるでしょう。DC01との比較ではバランス接続端子が2.5mmから4.4mmに変わったことが大きなポイントです。
そのほか、DC01/DC02/DC03の内容についてはこちらでもご紹介済みです。
最大384kHz/32bitまでのPCM、11.2MHzまでのDSDに対応する再生スペックはDC03までに従来機同様。
従来機同様、専用Androidアプリ「iBasso UAC」を利用することで、64段階のハードウェアボリューム調整に対応します。
すでに似たような内容のモデルが3機種出ており、いずれも高い評価を受けているだけに、本機も発売前からその完成度は約束されたような印象です。
今回の発表では、DC03とのスペック面での比較もメーカーは打ち出しています。価格的にはそれほど差はなく、どちらを選ぶのも好みのようにメーカーは言っていますが、DC03と比較してスペック面ではDC04が多くの項目で上回っており、DC04が上位モデルと言っていいでしょう。
ただ、4.4mm接続対応のイヤホンやヘッドホンを持っていない場合は、2.5mmや3.5mm端子への変換プラグが必要になるのは面倒です。また、3.5mmに変換するとせっかくのバランス端子の装備が無駄になる面もあります。また、わずかではありますが重量もDC03のほうが軽いです。そういう点ではDC03のほうが汎用性は高いでしょう。
DC03のスペックも一般ユーザーを想定すれば十二分に高く、DC04は音質重視のユーザー向けで、本格的なポータブルオーディオ愛好家のサブ機など向け、DC03は幅広いライトユーザーにも使いやすい万人向け、といった違いは見いだせるかと思います(ポータブルヘッドホンアンプ+iBasso Audio)。